太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

なぜお坊さんは話がうまいのか?

第四章 あなたの印象を二倍よくする曼荼羅トーク
 

話し上手な人はコツを知っています。しかし、コツを知らないあなたはアナウンサーのように必ずしも標準語を話さなくてはいけないと思っています。話し方講座に通い標準語を勉強してもアナウンサーやナレーターになることはできても、話し上手にはなれません。


 話し方講座の講師として壇上に立っている人が、「挨拶はすばらしい」という内容で話を始めました。たしかに、挨拶はお互いのコミュニケーションにとって必要不可欠なものです。あいさつ如何によって、あなたの印象が変わってしまいます。


ところが、挨拶がすばらしいと言っている講師がべらんめぇ調で話し始めたらどうでしょうか。内容はたしかに納得のいく内容です。しかし、聴衆によっては講師のべらんめぇ調が耳についてしまい、話の内容に意識が向かなくなるかもしれません。


その一方で、毒舌・辛口のコメンテーターがおっとりした口調で話し始めたらどうでしょうか。時代を斬ってすがすがしいほどの毒舌を期待しているのに、おっとりした口調で当たり障りのない話題であれば、あなたは拍子抜けしてしまうでしょう。毒舌・辛口コメンテーターがべらんめぇ調で世間を批判する内容を話せば、聴衆は納得するものです。


つまり、あなたのテーマやキャラクターと話し方が合っていればそれでいいのです。

 

 曼荼羅トークとは
話し上手になろうとしてトーク術を学ぶが、小手先のテクニックでは話がうまくならない。なぜなら、欠けているものがあるからです。トーク術に加えて人生観がミックスされたときに心を揺さぶるトークができます。相手の心を揺さぶることができたなら、あなたは信頼というギフトを受け取ることができるのです。



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太釈 拝

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なぜお坊さんは話がうまいのか?

第三章 続き


仕事の時間や締め切りを守り、きっちりと仕事を仕上げてくる人は信頼度が上がり評価もアップします。


例えば、お客様から商品の取り寄せを依頼されたとします。商品の入荷について調べてみないと分からないので、お客様には「入荷次第、連絡いたします」と伝えることが多いでしょう。お客様が帰られたあと、あなたはどのような対応をするでしょうか。


すぐに商品を扱っている卸業者を探し始める人、あとで探そうとひとまず置いておく人、部下に商品を探すよう指示する人、いろいろいます。最も早く商品がお客様の手元に届くのは、すぐに商品を探し始める人でしょう。


締め切りは入荷次第ですが、お客様にとって少しでも早く商品を手に入れたいはずです。お客様の心情を推し量り、締め切りを早く設定する人は信頼度が上がるものです。


話し上手になれば、お客様と接客した段階であなたの信頼を得ることができるのです。あなたの職業にふさわしい服装と立ち居振る舞いができ、話に一貫性があり、必要に応じてタイミングよく例え話ができるなら、お客様は「あなたから買いたい」と信頼を寄せるようになるのです。



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なぜお坊さんは話がうまいのか?

第二章 話上手の七つの効能

 

第三章 話し上手の七つの効能

(効能1)すばやく信頼をを勝ち取れる

お坊さんの話に引き込まれてしまうのは三つの要素があります。第二章に書きましたが、もう一度紹介します。

【心得一、話の内容にぴったりの服装をしているから】

【心得二、話のバックボーンに仏教があるから】

【心得三、仏教二五〇〇年分のエピソードを持っているから】

 

話上手なお坊さんは、よく相談を受けます。私も家族や会社における人間関係について相談を受けることがあります。あなたが相談をするということは、信頼感を持っているということです。まったく知らない人に夫婦関係や家族の問題で困っていることを相談しようと思わないでしょう。


しかし、話し上手なお坊さんは、話をすることを通じてあなたの信頼を得ているので、困っていることを相談してみようかという気になります。


お坊さんの話は三つの要素を満たしているから、あなたは話しに引き込まれてしまうのです。お坊さんの話に引き込まれた結果、あなたの中で変わったことがあります。それは、お坊さんに対する信頼感です。


では、話すこと以外の方法であなたの信頼度をアップさせることは大変難しいものです。

仕事をしていく上で信頼を寄せることができる人にはパターンがあります。①時間や締め切りを守ること ②依頼された仕事の質を担保すること ③相手に敬意を持つこと です。



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なぜお坊さんは話がうまいのか?

第二章 続き

【心得三、仏教の歴史二五〇〇年分のエピソードを持っているから】

話し上手な人は、ネタが豊富です。日経新聞の朝刊で読んだ記事を引用して朝礼のネタにする人もいます。お坊さんは、お釈迦さまが残したエピソードをはじめ、空海などの宗祖にまつわるエピソードをたくさん知っています。


さらに、日常的に使われている言葉の中にも仏教語がたくさん使われています。例えば“覚悟”があります。覚悟とは、あらかじめ心構えをしたり、心の用意をしたりするという意味で使われます。「覚悟しろ!」といえば、観念することを指します。


本来は、迷いを去り悟りの知恵を得ることを意味する仏教語なのです。一般に使われている用法と仏教語としての意味が少し違います。この意味の違いを話のネタにするのです。

つまり、あなたは普段から興味のアンテナを張りネタを探すクセを付けるようにすれば、お坊さんのように話し上手になれるのです。

 


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なぜお坊さんは話がうまいのか?

第二章 続き

【心得二、話のバックボーンに仏教があるから】

 お坊さんが法話をするとき、適当な話題を提供しているわけではありません。仏教の教えを説くためにふさわしい話題であるかを吟味しています。さらに、自身の体験談や新聞のコラムから、「仏教ならどのように捉えるのか」という視点を持って読み解いています。


例えば、「日本全国で記録的な猛暑」というニュースが流れたとしましょう。あなたなら、どう受け止めますか? 「暑いのはイヤね」「エアコンを掛けっぱなしで電気代が高くなるわ」など、自分事として受け止めることでしょう。


しかし、お坊さんは、「水不足になる地域が出てくるのではないだろうか。空海は、水がなく困っている地域で井戸を掘り当てて人々を救った。私の空海に倣いできることはないだろうか」と考えるのです。お坊さんが空海のように人々を救いたいと考えていれば、自然と話題に上ります。お坊さんの何気ない言葉がけに現れるのです。


つまり、あなたが信条や生き方としているものが話題選びや話し方につながってきます。聴衆は、無意識にあなたの信条や生き方を敏感に察知しているのです。バックボーンのない話は雑談にしかなりません。座右の銘、偉人の言葉、尊敬している人の名言など、あなたが心のよりどころとできるものを持ってほしいものです。



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