太釈さんの法話なブログ 法話ネタ
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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

交通安全法話 ギブ&ギブ その1

今年も交通安全法話をさせてもらいました。そのレポートを兼ねて。

なぜ、高野山に参拝するのでしょうか。

今年は、高野山開創1200年です。寺院12ヵ寺の檀家さん約200名を連れて高野山へ参拝しました。
高野山は山に囲まれた盆地で、海抜900メートルあります。冬の気候はとても厳しいものがあります。
4月初めに雪が降ることもあります。
高野山根本大塔
高野山では4月2日~5月21日まで大法会が連日行われています。
安倍総理や天皇家が参拝に来る予定もあるようです。私たちが高野山へ登山した日の午前中は、宝塚のスターがダンスを披露していたそうです。

さて、徳島から高野山へ参拝するには移動手段が必要です。約200名が一度に移動するには観光バスが便利です。
今回はバス6台を連ねて高野山へ向かいました。

鳴門市から高野山まで片道、約五時間かかります。
高野山へ上がっていく道は山道もあります。対向車も多いです。

その中を安全に、快適に運行してくださるのはプロドライバーならではの技です。
ありがたいことです。

つづく

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ありがたいことです

空海のことば


高野山真言宗で布教師になろうとすれば、いくつか関門があります。
最初のステップは「本部布教講習会の受講」です。
前期・後期でそれぞれ一週間ずつ、合計2週間です。

あらかじめ5本ぐらいの布教原稿を提出し、講習会ではこの原稿を元に
講師や受講生の前で布教します。
聴衆は必ず講評をしなくてはならず、他人の話に耳を傾けなくてはいけません。

自分のことだけで精一杯という状況の中、自分の原稿を直しながら実践練習です。
後期の最終日には実技試験があり、布教態度や作法、布教内容、布教時間に至るまで
チェックされ点数化されます。無事合格すると「布教師心得」という資格を与えられます。

私も3年前に受講し、無事に布教師心得の資格を頂戴しました。
今年、近隣の新進気鋭な住職がこの講習会に挑戦しました。多少のノウハウを伝授しましたが、
90%以上は本人の努力によるものです。合格の知らせを待ち望んでいます。

その彼が、お土産にとくださったのが写真の本です。
高野山では「大師信仰を説け」というのが、至上命令です。それがなければ高野山真言宗の
布教師である意味がない。

最近発刊されたばかりの本をいただきました。
同じ布教師としてうれしいです。「分かってるじゃん」と思わず膝をたたきました。

いい仕事してますね。

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書評:大切な人に贈りたい24の物語

大切な人に贈りたい24の物語~読むだけで人生が変わる「心のサプリ」

さて、前回の続きです。
なぜ彼女は10円玉が最も大切だったのでしょうか。

それは、
「10円玉を入れると、大好きなお父さんの声が聞こえるから。」です。
なるほど。なるほど。子供の親として、心に染みる一言でした。

お金がたくさんあると、欲しい物が何でも買える。
お金がないと何にも買えない。だから、お金は大切なもの。金額が高いほど大切なもの。
これは私たちの「価値観」です。

彼女の価値観は違います。
お金よりも、何よりも、大好きなお父さんの声が聞きたい。
お父様が彼女を大切に、温かく育ててこられたことが垣間見られます。父親として、何よりもうれしい言葉です。

あなたの一番大切なものは何ですか。

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