
法衣と作務衣
法衣はお坊さんが身につける制服です。お釈迦さまの時代には戒律に定められた三つの袈裟を指しましたが、インドからシルクロードを渡ってアジアへ仏教が伝来するにつれて袈裟の下に着用する衣服の総称となりました。
法衣は黒、紫など複数あり、形や裾の折りの違い、夏用・冬用、地紋の有無や素材の違い宗派による違いがあります。今回は高野山真言宗の法衣を紹介します。
①改良服
お盆の棚経や法事のときに着ている袖の短い道中着です。夏用と冬用があり生地の厚さが違います。夏用は写真のように薄い生地ですが、ポリエステルのためあまり涼しくありません。
②素絹
住職資格を得ると着用できるのが素絹という紫色の衣です。法事などで着用します。夏用と冬用があり生地の厚さが違います。生地は絹とポリエステルがあり4倍の価格差がありますが、絹が肌触りもよく圧倒的に長持ちします。
改良服や素絹は夏に着用すると汗を大量に吸ってしまうので京都の専門業者にクリーニングに出します。
③作務衣
掃除などの作業をするときに着用します。バリエーションがたくさんあり、着ている人の個性が出ます。
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