太釈さんの法話なブログ 書評
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太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

今日の一冊『自分を劇的に成長させるPDCAノート』

今日の一冊

岡村拓朗 著『自分を劇的に成長させるPDCAノート フォレスト出版 2017/1
https://amzn.to/2H7tZRU


心に刺さった言葉
人が目標を掲げたときに諦めるまでトライする回数の平均値は、何と1回未満だそうです。



試行錯誤をしながら螺旋階段状に成長していくものだと私は考えていました。しかし、よく考えるとトライする前に諦めてしまっていることも多いものです。

PDCAとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(検証)・Action(次の行動)の頭文字を取ったものです。
計画を立てて実行し、結果を検証して次につながる行動をすれば、成長していくはずです。

本書は1日のPDCAをノートに書き、夕方に検証することを毎日繰り返すことの効用を説いています。

私もやってみましたが、1日にできることは限られているものだということに気づきました。計画をしなければ何となく1日が過ぎてしまいます。ふり返ると何もしていない1日が積み上がっています。

これはすごい!と思ってPDCAノートを書き始めましたが、続けることが難しい。続けるコツも本書に書かれているので、参考にしていきたいです。

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今日の一冊『生きかた上手』

今日の一冊

日野原重明 著『生きかた上手』2013/4 ハルメク
https://amzn.to/2GBzJpR


心に刺さった言葉
かぎりあるいのちをどう生きようか、と生きかたを考えることができるのは人間だけに許された特権なのです。



精神分析学者のエリクソン(1902-94)は「人間は死に向かって成長する」と言いました。

人間にとって死は終わってしまうことと捉えがちです。しかし、日野原先生は、死の瞬間まで生きかたを考えなさいと説きます。なぜなら、生きかたを考えられるのは人間だけだからです。

仏教は葬式や法事などの供養をするためだけにあるのではありません。生きかたを説くものです。生きかたを説くために、死を大切にして供養し、生きかたを考えるきっかけとしているのです。

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今日の一冊『身体と心をととのえる禅の作法』

今日の一冊

藤井隆英 著『身体と心をととのえる禅の作法
https://amzn.to/2qHmKck


心に刺さった言葉
過去と未来に気を取られてクヨクヨしているとき、すっぽりと抜け落ちているのは「今」です。



よく考えると失敗したのは過去のことであり、心配しているのはまだ起こっていない未来のことです。今に集中して物事をやり遂げればそれでいいのです。

著者は禅の作法をそのままに、呼吸法からボディワークを提唱しておられます。ワークショップも開講しておられます。
詳しくはhttp://bosan32000.wixsite.com/sinsindoまで

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今日の一冊『ぼくは頑固な子どもだった』

今日の一冊

日野原重明 著『ぼくは頑固な子どもだった』ハルメク刊 2016/10発行
https://amzn.to/2HLrSU1


心に刺さった言葉
教育の場ではとかく正しい解答を教えようとしがちだが、本来はそのための方法論を学生に与えることで、自身で解決する力を育むことが大切なのではないかと気付いた。



教育の結果が出るのは10年以上先のことです。
それまで待てないから、すぐに答えを求めてしまいます。答えが出ないからイラ立ちキレてしまう。キレてばかりでは友だちもできず、孤立するばかりです。

空海は
「どんなに美しい宝石も最初から光り輝いていたわけではない。地面から掘り出した原石を、職人が磨くから美しくなり価値を持つのだ。才能も同じだ。努力を惜しまず長い時間をかけて磨き続けなければ何の役にも立たない」
と言いました。

 目先の結果だけではなく10年後を見越して磨き続けていきたいものです。

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今日の一冊『組長の妻、はじめます。~女ギャング亜弓姐さんの超ワル人生懺悔録~』

今日の一冊

廣末登 著『組長の妻、はじめます。~女ギャング亜弓姐さんの超ワル人生懺悔録~』 新潮社 2017/9
https://amzn.to/2qVldP5


心に刺さった言葉
親分を立てることにギャングもヤクザもありません。自己中で、組織に居ながら自分ことしか考えられない人には、どつき回して指導することもありました。



 ヤクザは裏社会で悪いことばかりをしていると印象でしたが、最も大切にすることは親分を立てることなんですね。自己中は、どこへ行っても歓迎されないのですね。

 この本は、普段の私なら手に取ることはなかった本です。
しかし、御縁ができた出版社の編集者さんが手掛けた本であると聞き、発売開始すぐに本屋さんへ走りました。グーグルで書名を検索すると分かりますが、結構話題になっているようです。新しい世界を垣間見るにはちょうどよいと思います。

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