太釈さんの法話なブログ 書評

太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

今日の一冊

今日の一冊

日野原重明 著『明日をつくる十歳のきみへ ~103歳の私から』2015/4 富山房インターナショナル
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心に刺さった言葉
「持つ人生」と「なる人生」というものがあります。

持つ人生とは、欲しいものを手に入れて満足する生き方です。ただ、持つ人生にはかぎりがありません。次から次へと、さらによいものが欲しくなるからです。

なる人生とは、ものではなく「自分が何になるか」が人生の目標です。サッカーでレギュラーになりたいと思ったら、いっしょうけんめい練習をしてかなえる。自分を磨いてなりたいものになる生き方です。

わたしたちも、ふと気がつくと欲しいものを手に入れることが目標になっているものです。
欲しいものは、物だけでなく地位や名声、権力だったりします。

地位や名声、権力を追わなかった日野原重明先生の言葉だけに、心にずっしりと響きます。

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今日の一冊

今日の一冊

小笠原望 著『四万十のゲリラ医者走る! いのちの仕舞い』 平成23年1月 春陽堂
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心に刺さった言葉
91歳の患者さんは突然の変化だった。(中略) 連絡を受けたぼくは、「ごめんなさい。もどってきますから」と、わかったようなわからない言葉を叫んで待合室を走り抜けた。


四万十川のほとりで診療所を運営しながら、在宅医療に奔走するゲリラ医者のエッセイです。
高知県では、穏やかな亡くなり方をすることを「いい仕舞い」と言います。いのちには最後があることを前提にした言葉です。

著者は
「人のいのちは医療者のものではなく、本人のそして家族のものであることを感じる。医療者は患者さんのいのちに慣れすぎてはいけない」と書いています。

著者が医師として家族と同じ目線で患者さんと向き合ってきたからこそ、生まれた言葉だと思います。こんな医師に巡り会いたいものです。

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今日の一冊

今日の一冊

しの武 著『もう、なげかない』2013/12 小学館
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心に刺さった言葉
自分の心の鬼と対峙すると、反省することが山ほどあった。と同時に鬼がいるから私であり、人間なんだとも思えた。

著者のしの武さんは、波瀾万丈の人生の中で自分の中に鬼がいることに気がつきます。
心の中にいた鬼は愛嬌たっぷりで憎めないオニでした。
しの武さんはオニの絵と言葉でカレンダーを作り、個展を開くまでになりました。

ずっと自分はいらない子だと思っていた、しの武さん。
本書を書くことで「いらない子なんて、この世の中には一人もいない」ということに気がついたのです。

仏教では、山や川、草木にいたるまで仏の心を持っているのだと説きます。
ましてや人間にも仏の心があるのです。

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今日の一冊

今日の一冊

山川宗玄著 臼井治画 『くり返し読みたいブッダのことば』2017/1 リベラル社
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心に刺さった言葉

言葉がなくても伝えられる
欠けているものや足りないものは音を立てるが、満ち足りたものは静かなものである
ブッダの言葉

知人の母親が百歳を迎えて会いに行き、言葉はなくとも答えてくれたエピソードが添えられています。
知人の母は「忙しいのによく来てくれたね。でも、私は先に逝くからね」と言葉にならない言葉が心に届いたそうです。

私が死を目前にしたとき、「私は先に逝くからね」と静かで満ち足りた言葉を語れるようになりたいと思いました。

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今日の一冊

今日の一冊

増田俊康 著『答えにくい子どもの「なぜ?」にお釈迦さまならこう言うね!』主婦と生活社
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心に刺さった言葉
Q.なんでうそをついたらいけないの?
A.ひとりぼっちにならないために

仏教では生きていく上でしてはいけないことを10個決めています。
その内のひとつに「うそをついてはいけない」があります。

うそをつくのは、自分を正当化したいから、自分を大きく見せたいから、などいろいろ理由があります。

お釈迦さまは、「うそをつくようになると、どんな悪いことでもするようになる。悪いことをするから、またうそをつかなくてはいけなくなる。うそをつくから、平気で悪いことをするようになる」と言いました。

小さなうそも、自分が見逃してしまうともっと大きなうそになります。
まるで、水滴が石に穴を開けるようなものです。

うそだけは、つかないようにしたいものです。

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