太釈さんの法話なブログ 書評

太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

わがママでいいじゃないか!

普通のOLがタイ旅行にはまって、縁あってタイ語の通訳者になってしまう話です。
女性が自己実現はどうしたらいいのか。
海外へ移住して生活していくには、どうしたらいいのか。

結局、著者はタイでたくましく生き、日本でやりたいことをあきらめずにやることを決意します。



私は著者仲間として、「何かの翻訳をしたいのだろうな」と思っていましたが、まさかタイ語とは思いませんでした。日本に似て仏教国であり、「マイペンライ(気にしない、大丈夫)」というゆるい気質があります。まるで日本の古き良き時代を見ている気がします。

著者は同期入社の友人と夏休みにリゾート地としてタイを選びます。この選択が、のちに著者の人生を決めるとは思いもよらなかったでしょう。でも、偶然はこんなところに転がっているものなのです。

著者は、将来の不安を忘れて大好きにことに没頭しているとタイに呼ばれているような出来事が起こります。運は待つものではなく、探してつかみ取るものなのですね。

ついに、著者はタイへ移住してタイ語通訳者として生活をはじめます。日常会話にとどまらず、専門的な話や故事成語、三国志の例え話など、通訳よりも難しいことも多かったようです。

著者はタイで日本人駐在員と結婚して、日本に帰国することになります。著者は結婚と引き替えに大事なものをあきらめさせられたという思いでいっぱいになりましたが、ワクワクする目標や止められないほど好きなことをする決意をします。

周りの状況の変化を受け入れつつ、私は私であればいい。自分のままでいることはワガママではない。自分が輝くことが大切だと著者は説きます。

タイに興味がある人、やりたいことをあきらめてしまっている人は一読をお勧めします。

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見聞録

僧侶仲間が本を出版したので紹介します。



 小黒澤和常 著『最高のお葬式 最高のご供養 ~お寺や墓地選びに不安や疑問を持っている人へ~』 KKベストブック刊
 著者の小黒澤さんは、曹洞宗の僧侶であり、財産管理のプロ・ファイナンシャルプランナーでもあります。また、お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺の出演経験もあります。お布施とは?戒名とは?など、あなたがお寺に聞けない話題に著者が正面から取り組んでいます。 著者が本山での修行に行くことになった年、東日本大震災が発生します。震災を体験したことが、著者が「供養とは何か、葬式とは何か」と考える転機になったと私は思いました。
 著者の悩みは「自分はどんなお坊さんになるか」です。その答えは、著者が檀家さんに配布している「大切な人を亡くしたあなたに知ってもらいたい三つのこと」にあるように私は思いました。
 お寺の実情と、供養・葬式の意味を知ってもらうために読んでほしい一冊です。

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どうしたらベストセラー作家になれるのだろうか

ベストセラーになった本はどれぐらい売れたかご存じですか?
1万部でそこそこ売れたかな、5万部で書店員さんが注文するレベル、10万部でベストセラーです。
ちなみに私の本はせいぜい1000部ぐらいしか売れません。

そこで、タイトルに「ベストセラー」とついている本を探してみました。
発行が2006年と古いのですが、今でも通用する本を見つけました。



ベストセラーの鍵を握るのは、編集者の姿勢と斬新な切り口、著者との相性です。

本の編集者は、常識を疑う、人の会話から出てくる情報を拾う、斜めから見る企画など、気にかけているポイントが見えてきます。
また、著者として、本に知識を詰め込みすぎてはいけないなどのノウハウも垣間見られました。

ベストセラーになる本に共通しているのは、①読んでおもしろい ②感動を与える ③著者の世界観がある です。
どれも簡単そうで難しいものばかり。

本は星の数ほどありますが、本を作ることに心を込めている人がいてベストセラーがあることを教えてくれた本です。

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お寺や墓地選びに不安や疑問を持っている人へ

お坊さんバラエティ「ぶっちゃけ寺」が面白いです。
お坊さんという、一般的に縁遠い世界を、へぇという切り口で紹介しています。

寺にいる私にとって普通のことでも、一般の方にとっては「へぇ」になるものです。

ぶっちゃけ寺に出演し、視聴者の「へぇ」に答えている僧侶である小黒澤和常さん(松岩寺副住職)が新刊を発売しました。



著者は、駒澤大学仏教学部禅学科を卒業後、ファイナンシャルプランナーとして証券会社に勤務した後、松岩寺副住職に就任します。本書は日本が葬式仏教になっていく過程を歴史から読み解きます。

お布施とは?戒名とは?など、お坊さんに聞きたいけれど聞けない話題に正面からトライしています。ここに著者の覚悟を読み取ることができます。

ちょうど著者が本山での修行に行くことになった年、東日本大震災が発生します。この出来事が、著者を供養とは何か、最高の葬式とは何かと考える転機になったと私は考えました。著者の一番の悩みは「自分はどんなお坊さんになるか」とのこと。その答えは、檀家さんに配布している「大切な人を亡くしたあなたに知ってもらいたい3つのこと」「いつかくる大切な人を失う前にやっておきたい3つのこと」に表れているように私は思いました。表紙を入れて4ページに満たないものですが、著者の心意気が感じられます。

お寺の実情と、供養・葬式の意味を知ってもらうために読んでほしい一冊です。

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宝くじで3億円当たったら

「電車男」「告白」「悪人」の映画監督、川村元気が書いた小説です。

あなたは答えられますか?お金と幸せの答えを。

本書では弟の借金を抱えて昼は図書館の職員、夜はパン工場で働く一男が、突然宝くじで3億円に当選してしまいます。
これで借金を返して、歯車が違いはじめた家族とも一緒に暮らせると思いましたが、どんどん違う方向へ展開してしまいます。



三億円を手に入れて思考停止してしまった一男は、唯一の親友と呼べた九十九に会いに行きます。
すっかり変わってしまった九十九に驚き、お金と幸せの答えを彼に求めます。

九十九はお金のルールは万人にとって平等であると言います。
そして、彼とともに会社を興した人に会いに行きます。
そこで得られた「お金と幸せの答え」とは?

お金さえあれば・・・と思っているすべての人に本書を捧げます。

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