6月15日はお大師さまの誕生日であると伝わっています。お大師さまの母である玉依姫が見た夢では、懐妊する前に紫色の雲に乗ったインドのお坊さんが玉依姫の懐に入ったそうです。
このことから、お大師さまはインドのお坊さまである不空三蔵の生まれ変わりであるとされます。不空三蔵の命日が6月15日なので、お大師さまの誕生日も同日であると伝えられているようです。
お釈迦さまの誕生日である4月8日の花まつりに甘茶をかけることはご存じでしょうか。
甘茶をかけるのは、お釈迦さまが生まれたときの故事に基づいています。お釈迦さまが生まれたのは花咲き乱れるルンビニーの花園です。そして空に二頭の龍が現れ、甘い雨を降らせて喜びを表現したという言い伝えがあります。
これにちなみ、お釈迦さまの銅像に頭から甘茶をかけて誕生を祝います。同様にお大師さまの誕生を祝うときも、水の神さまである龍が雨を降らせたので、幼少のお大師さまの頭から甘茶をかけるのです。
大師誕生会では幼少のお大師さまに甘茶をかけて誕生を祝います。