太釈さんの法話なブログ お薬師さんの薬つぼ
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太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

お薬師さんの薬つぼ

空海の名言で薬に関するものを紹介しています。

 身体の病気は六つ 皮膚、内蔵、熱、呼吸の不調、たたり、業の報いである(空海)

弘法大師
 身体の病気に、たたりと業の報いが入っているのは、今とは時代感の違いがあるからでしょう。
 空海が皮膚、内蔵、熱、呼吸の不調が病気の原因であると看破しているところは、現代医療にも通じるものがあります。たしかに熱が出る前は皮膚のかゆみを訴えることがあったり、呼吸の乱れから心臓の病気が見つかったりします。皮膚や呼吸の不調は軽く見られやすいですが、不調の兆しが見られたら早めに治療しましょう。病気は目に見えませんが、身体の声に耳を澄ましておきたいものです。

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お薬師さんの薬つぼ

なぜ漢方を知っているの?


 読者様より「なぜ漢方薬について詳しいのですか?薬剤師の試験にあるのですか?」という質問を頂戴しました。
 薬剤師の国家試験では化学や生物などの基礎科目から水質検査などの衛生、薬の効き方を知る薬理学、薬が身体に取り込まれるメカニズムを知る薬剤学、薬のみならず毒物や劇物の取扱いに関する法律まで幅広く出題されます。しかし、漢方薬に関する出題はありません。興味があれば自分で勉強するしかないのです。
 寺宝に漢方薬を調合する薬棚や道具を見かけることがあります。寺と薬はつながりがあったのでしょうね。
漢方薬の調合

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お薬師さんの薬つぼ 熱中症

日曜日は薬剤師で僧侶の中村が薬や健康情報について書きます。

  熱中症に気をつけて!


 梅雨が開けると本格的な夏がやって来ます。スポーツや旅行を楽しむ季節ですが、熱中症も気になります。
 
熱中症は気温が高くて風が弱く、暑くなり始めるころが要注意です。勤務中や屋外での労働(草抜きなど)で熱中症になることがあります。私も本堂で窓を少し開けるだけで扇風機を回さずに作業をしていると、1時間ほどで頭痛がしました。ふらつきも感じるようになったので作業を中止しました。その後、食欲もなく昼食も食べることができませんでした。

頭痛が続いていたので鎮痛薬を飲み身体を横にしましたが、まったく体調は回復しませんでした。妻に言われて塩味のアメをなめると、体調はすこぶるよくなりました。私は軽い熱中症だったのですね。

熱中症を疑うときに特に気をつけたいのは救急車を呼ぶタイミングです。
①意識がない
②水分を自力で摂取できない
③身体を冷やしたり、水分補給をしても症状がよくならない
ときは速やかに救急車を要請しましょう。

 熱帯夜で水とビールだけで床に着き、冷房を入れなかったために熱中症になった事例もあります。熱中症が疑われた場合はすみやかに医療機関にかかりましょう。

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お薬師さんの薬つぼ「葛根湯は風邪に効く?」

元薬剤師でお坊さんが書く健康コラムです。

 
葛根湯は風邪に効く?


 手軽なドリンクタイプの登場で風邪のひきはじめに葛根湯を服用する方が増えました。葛根湯はどんな風邪にも効くのでしょうか。

 葛根湯が効くのは、風邪の引き始めで首が凝り、寒気がして発熱がないときがベストタイミングです。微熱が出始めたら葛根湯では手遅れです。

 葛根湯は外から入ってきた風(寒さ)を、身体を発熱させることによって追い出す漢方薬です。このため、葛根湯を服用してじんわりと汗をかけば効いています。
 また、葛根湯には桂枝(ハッカ)が含まれます。ハッカの味と風味が苦手な方は飲みにくいと思います。



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お薬師さんの薬つぼ「花粉症 その2』

元薬剤師のお坊さん書く健康コラムです。

 漢方薬は花粉症に効く?


 花粉症シーズンも落ち着いてきました。一般薬は眠くなるので漢方薬で花粉症が改善したという読者もおられると思います。漢方では症状に会わせて漢方薬を選ぶ必要があります。

 鼻水が滝のように出て止まらないときは体を温める漢方薬の「小青竜湯」、鼻づまりが強い場合は、葛根湯のアレンジ処方である「葛根湯加川芎辛夷」が効果的です。ネバネバして黄色~緑色の鼻水で慢性的なら「荊芥連翹湯」です。

 花粉に負けない身体を作るには「補中益気湯」です。

 あまり症状がひどいようなら耳鼻科を受診しましょう。

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