太釈さんの法話なブログ 葬儀の豆知識
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太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

数珠を購入する前に知っておきたい 4つのこと その3

 数珠を新しく購入する時の4つのポイントを4回にわたって書きます。題して『どうやって選べば良いの? 迷ったときのお数珠!』
今月は、その③『数珠の構造』です。

 数珠は主玉(おもだま)と親玉(おやだま)、四天(してん)、房(ふさ)、紐(ひも)によって作られています。

 主玉は数珠を構成している玉で108個あります。108個の主玉は煩悩の数、あるいは仏さまの数をあらわしているといわれています。

 親玉は房の根元にある大きな玉です。略式数珠には1個、本連数珠には2個あります。

 四天は本連数珠にあり、親玉から数えて7個目と21個目にある少し小さな玉です。真言を7回、21回と正確に唱えるために入っています。

 房は種類がありますが、略式数珠の場合は形や色に決まりはありません。本連数珠では、真言宗では梵天房(上記写真)を用います。

 数珠の玉は一本の紐によってつながれています。玉が水晶など透明素材の場合は紐が透けて見えるので、紐の色によって印象が変わります。

 略式数珠を選ぶときは主玉の色や房のデザインなど気に入ったものを、本連数珠は真言宗では梵天房を選ぶと良いでしょう。
数珠の構造

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迷ったときのお数珠 その2

 数珠を新しく購入する時の4つのポイントを4回にわたって書きます。題して『どうやって選べば良いの? 迷ったときのお数珠!』
その②『数珠の種類』です。
 数珠の種類を大きく分けると正式な数珠「本連数珠」と手軽に利用できる「略式数珠」があります。これらとは別にブレスレット型の腕輪念珠とパワーストーンブレスレットがありますが葬儀や法事では用いません。
 初めて数珠を買い求める方は宗派によるこだわりがなく、取扱いが簡単な略式数珠をおすすめします。略式数珠には男性用と女性用があります。違いは数珠玉の大きさです。男性用は10~12㎜と大きく、女性用は6~8㎜と小さくなっています。男性用は天然木の黒檀や紫檀、天然石ではタイガーアイ(虎目石)やオニキスなど落ち着いた色が多いのに対して、女性用は数珠玉の色や種類のバリエーションが豊富で紅水晶や紫水晶が好まれるようです。特に決まりはないので気に入ったものを選びましょう。
 本連数珠は取扱いが難しいので、お遍路用など特別なときにご用意ください。
 真言宗の本連数珠は108珠です。親玉が2つ、弟子珠が5個ずつ、露珠が1つずつ付いています。房は先が丸くなった梵天を選びます。珠の種類は略式数珠と同じですが、菩提樹や芳香のある白檀などが好まれます。
念珠の房と露玉

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葬儀の豆知識 香典を連名にするときの注意点

葬儀の豆知識

葬儀に関する豆知識を書いていきます。
葬儀の作法だけでなく、参列する心持ちなども書いていきます。
毎週木曜日に更新予定です。

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香典を連名にするときの注意点


香典の話を続けます。

香典を会社一同や友人一同などで連名にすることがあります。
遺族は香典の受付を信頼できる友人・知人にお願いして葬儀に臨んでいます。このため、葬儀後にならないと、誰から香典を頂戴したのか分かりません。

特に、会社名などになっていると誰に香典返しを送付すれば良いのか途方に暮れてしまうことも少なくありません。連名で香典をしたときには、必ず氏名・住所・連絡先・故人との関係を一覧表にして添付しておきましょう。

もし、連名で香典をした場合で一人あたりの金額が少ないときは「香典返しなどの返礼品は辞退いたします」と一筆添えるのも良いと思います。

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葬儀の豆知識 香典はいくら包めばいいの?

葬儀の豆知識

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葬儀の作法だけでなく、参列する心持ちなども書いていきます。
毎週木曜日に更新予定です。

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香典はいくら包めばいいの?

知人や親族の訃報があり、葬儀に参列する場合に香典も持参します。
遺族の意向により香典を固辞される場合があります。そのときは、供花など香典以外のものを準備するのがマナーです。
香典 
香典の金額を一律に決めることは難しいものです。
ですが、葬儀に参列した会葬者に対して遺族が返礼品や香典返しの手配をします。あまりに低額であれば、遺族が返礼品や香典返しの費用を捻出できない恐れがあります。このため、1万円程度は香典として準備したいものです。


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葬儀の豆知識 葬儀の御本尊は不動明王?

葬儀の豆知識

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毎週木曜日に更新予定です。

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葬儀の御本尊は不動明王?


葬儀に限らず、法事などの供養の場では正面に仏さまの掛け軸を掛けます。
宗派によって異なりますので、真言宗の場合のみ紹介いたします。

葬儀の時にどのような掛け軸を掛けたらよいのか、葬儀社の方も戸惑うことが多いようです。

基本的には、葬儀の時には十三仏の掛け軸を、通夜のときは不動明王あるいは十三仏の掛け軸を掛けるのが正しいです。

十三仏信仰とは、故人が死出の旅に出るにあたり、導いてくださる仏さまを信仰することです。故人が初七日に出会う仏さまが不動明王です。
不動明王 不動明王の姿


真言宗の総本尊は大日如来なので、亡くなれば大日如来が導いてくださっても良いようなものです。ですが、不動明王は大日如来の使者として、いち早く故人の元へと駆けつけて守ってくださるといわれています。

このため、通夜では故人がいち早く不動明王に導いてもらえますようにという願いを込めて不動明王の掛け軸を掛けます。そして、葬儀では十三人の仏さまに順次導いてもらえるよう十三仏の掛け軸を掛けるのです。

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