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太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

アメブロへ引っ越しをしました

法話なブログはアメブロへ引っ越しをしました。

新しい更新はアメブロにてご覧ください。
https://ameblo.jp/taisyaku2016/

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”自分をどう見ているか”が大事

どう見られているのかよりも、”自分をどう見ているか”が大事

私は自分が他人からどう見られているのかが気になります。否定され続けて生きてきたからだろうと自分で認識はありますが、ではどうしたらいい?となると途端に分からなくなります。

7つの習慣では、自分をどう見ているかという自分の見方をセルフパラダイムといい、自分自身をどう見ているかを自覚する必要があると書かれています。

自分がどう見られているのかばかり気になると、他人がうまくいっていることに対して嫉妬が生まれます。
空海は「嫉妬の心は自分と他人とを区別することから生まれる」と説きました。自分と他人とは同じ存在であると理解できれば嫉妬はなくなるのです。

自分に目を向けて「どう感じているのか」を見つめたいものです。

#7つの習慣
#空海
#嫉妬
#セルフパラダイム

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アワビの中に不動明王

さて、お大師さまが中国へ渡る航海途中には、もうひとつ不動明王にまつわる話があります。
当時の航海技術は未熟なものでした。4隻の船団で中国大陸を目指しますが、到着するのはわずか2隻でした。生きて中国に渡ることができる確率は50%しかなかったのです。

お大師さまの乗った船も中国大陸を目指す途中で嵐に遭い、帆が折れ櫂を失い大海原を漂流するしかありませんでした。あるとき、ついに船底から浸水が始まりました。「もう、ここまでか」と観念したとき、浸水がピタリと止まりました。

無事に中国大陸に接岸することができたとき、船底を見るとアワビが船底にあいた穴を塞いでいるではありませんか。お大師さまがアワビの貝を取ってみると、そこには不動明王の姿が見えたといいます。

不動明王は困ったときに助けてくださる仏さまです。コロナ禍で不自由な生活を強いられていますが、お不動さまを熱心に信仰しておられる方にはきっとお不動さまの御利益が得られることでしょう。

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高野山に伝わる不動明王の話

高野山に伝わる不動明王の話
高野山にはいくつもの昔話が伝わっています。その中で不動明王に関する話を紹介します。
不動明王は青い身体に炎を背負い、手に剣と縄を持つ恐ろしい顔をした姿をしています。一般に仏さまはすっとした優しそうな姿を思い浮かべますが、不動明王はどう見ても怒っています。これが「仏さまである」と言われても信じる人は少なかったことでしょう。
しかし、お大師さまは中国へ留学するときに船の舳先に不動明王をまつり祈りました。嵐に遭ったとき不動明王の剣で波を切り裂き船道を作ったと伝わっています。
そのときの不動明王は波切り不動(なみきりふどう)と呼ばれ、現在でも高野山に現存しています。日本各地に波切り不動の写しとされる仏像をまつるお寺もあります。
お不動さまは困ったときに助けてくださいます。熱心に信仰しておられる方にはきっと不動明王の御利益があることでしょう。

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写経は誰かのために心を向けたい

写経は誰かのために心を向けたい

仏教の目的は煩悩を消すことにあり!と思っておられる方も多いことでしょう。煩悩を消すためにひたすら座禅をする、瞑想をする、最近は宗教色を廃したマインドフルネス瞑想で雑念を払う人も多いです。

ところが、空海上人は「煩悩を認めてしまえ!」と説きます。
煩悩は消していくものののはずなのに、煩悩があっていいなんてすごいパラダイムシフトです。

ただし煩悩(欲)には2種類あると空海上人は説きます。
自分だけの欲である小欲(しょうよく)と広く誰かのために持つ大欲(たいよく)です。

例えば、お金持ちになりたいとか豪邸に住みたい、有名になりたいというのは小欲です。地球の環境を守りたいとか、貧困から救いたいなどは大欲です。

家族のために、友人のために、御縁のある方のために祈るのも大欲です。

今日は写経会でした。
写経の最後に願い事を書きます。自分だけの願いごとではなく家族や身近な人に向けた願いのために写経をしたいものです。

#写経
#煩悩
#空海

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