太釈さんの法話なブログ 法話

太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

自己チューが変わるとき その1

真夏の蝉

夏休みになると、寺院で「寺子屋」や「こぼんさん体験」などが開催されます。いつもと違う非日常を体験させたいという親心も見えます。普段から学校の放課後を利用して寺子屋教室を開催しているところもあります。学童保育のようなものですね。


子どもたちが寺子屋に集まると、まず、することは「掃除」です。僧侶も掃除を作務(さむ)といって修行の一環として大切にします。一見きれいに見えるところでも磨き上げてピカピカにします。私は修行時代に「掃除は汚れを落とすことが目的ではない。自分の心の汚れと向き合い、磨き上げていくことだ」と教わりました。


子どもたちの掃除場所は、寺の境内と本堂です。自分の家とは比べものにならないほど広い場所ですから、どうしたらいいのか分かりません。最初はキョロキョロするばかりで、先輩の後ろをついて行くばかりです。


子どもたちは広すぎる本堂で右往左往している内に、要領を身につけます。高学年の子どもたちは、我先にハタキや小さい箒(ほうき)を手に取ります。掃除をする範囲が少なくて済み、掃除をしているようなふりができるからです。


自分の都合を優先した「自己チュー」です。


しかし、子どもたちは冬になると変わってくると住職は言います。


続く

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今日の一日一善

「貧」という漢字は「貝」を「分」ける意味だそうです。
貝は「お金」のこと。お金を分けることで、可能性の切符を買う貝をにぎって欲しいのです。

誰かによりたくさん買ってもらう世の中は転換期に来ています。
自分のお金をわずかでも回していく「寄附」の文化がもっと根付いて欲しいものです。


法話と天井絵の寺ホームページでは、仏教問答Q&Aサイトhasunohaにおける私の回答をブログで紹介しています。
こちら からご覧ください。

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お薬師さまの護摩祈祷

厄除け護摩祈祷2011 

毎月、最終の土曜日 午後7時から薬師如来をまつるお堂で護摩祈祷が行われています。

鳴門市にある地域の人がわずかに知る小さなお堂があります。
ある寺のご住職がご自身の修行ため、毎月1回護摩祈祷を始めて10年になります。

いつしか、護摩祈祷のご利益を聞きつけて信者さんが自然発生的に集まるようになりました。
信者さんは口々に不思議な霊験を話してくださいます。

私は、ある寺のご住職が護摩祈祷のかたわら信者さんから聞いた不思議なご利益の話(霊験譚:れいげんたん と言います)は、そのままにしておくのはもったいないと思いました。そこで、私がある住職から話を聞き文章に起こしました。

御縁あってイラストレーターさんに挿絵を描いてもらい、本として発行されることになりました。

不思議な話が10話載っています。
すべて実話です。

Amazonのリンクは こちら

法話と天井絵の寺ホームページでは、仏教問答Q&Aサイトhasunohaにおける私の回答をリンクしています。
http://houwa-kanonji.com/ からご覧ください。

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仏さまを写すこと

写仏

なぜ、仏さまを写すのでしょうか。

今ではカラーコピーが精密にできるようになり、3Dプリンターまで出現し立体的な仏像もコピーできるようになりました。

しかし、下絵を置き一筆一筆仏さまを写していく写仏は楽しいといいます。

同じ下絵を使って写仏をしても、決して同じ仏さまが紙に浮かび上がってくるわけではありません。10人いれば、10人とも違う顔になるのです。私が感じたところでは、紙に浮かび上がっている仏さまは描いている本人に似ている気がします。

普段は仏さまの掛け軸をじっくり見ることはありません。
しかし、写仏になれば細かい線の1本までじっくりと書き込んでいきます。それだけ、仏さまに近づいていくのです。

つまり、写仏は仏さまに近づいていくことなのです。


觀音寺では毎月21日に写経・写仏を行っています。
奉納料500円にて参加して頂けます。必要な道具は觀音寺で準備いたしますので、気軽にお越しください。
※7月~9月までお盆の供養のため写経・写仏はお休みいたします。10月から再開いたします。

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般若心経を写すこと

なぞり写経 

なぜ、般若心経を写すのでしょうか。
現在は印刷技術が発達し、自分で写さなくてもコピー機にかければ何枚でも印刷することができます。
しかし、写経は般若心経を写すことが目的ではないのです。

写経では、道場によい香りのする線香を焚きます。そして、写経をしようとする者は手に塗香(ずこう:香料を粉状にして手に塗り込む)をして心身を浄めます。

次に仏前勤行次第を唱えて、御本尊の前でお勤めをします。

これらを終えて、やっと写経を開始するのです。

般若心経を写すだけなら、作法は必要ありません。しかし、般若心経は仏教を遠くインドから日本に伝えてきた無数の人々の苦労を忍び、ありがたさを感じながら自らを見つめることなのです。

一心に写経をしていると、本堂の外で鳴いている小鳥のさえずりや、風の音が聞こえます。
普段の生活では見過ごしてしまっているものが、見えてくるようになります。

やがて心静かになり、写経が終わるころにはあなたの心がスッキリするのです。

つまり、写経は自らを見つめ直し、こころをスッキリときれいにすることなのです。


觀音寺では毎月21日に写経・写仏を行っています。
奉納料500円で参加して頂けます。必要な道具は觀音寺で準備いたしますので、気軽にお越しください。
※7月~9月はお盆の供養のため写経・写仏はお休みいたします。10月から再開いたします。

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