太釈さんの法話なブログ 生き方の道しるべ その7

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

生き方の道しるべ その7

仏教では「苦しみ」を『思うようにならないこと』と説きます。
生きていくこと、年老いていくこと、病気を患うこと、死んでいくこと、どれも思うようになりません。

そこで弘法大師空海は「苦しみから逃れる方法」について、このように説きます。
「人のために尽くす行為によって救われる」

平成25年の世相を表す漢字は「輪」でした。2番目は「楽」でした。
誰かのために尽くして役に立つと「楽しい」と感じます。誰に教えられたわけでもないのですが、本能的にそう感じます。

もしロナルド・レーガン少年が、「カラスは嫌いだ。全ていなくなってしまえ!」と自分が体験した嫌なことばかり並べて愚痴を言っていたら、聴衆から割れんばかりの拍手をもらうことができたでしょうか。

もし、タイのマラソンを走った男性ランナーが、「自分のスーツケースをなくした奴が、自分のレースを台無しにした!」と怒りに震えていたら、沿道のおばちゃんからサンダルをもらうことも、不思議な喜びに包まれてゴールすることもなかったでしょう。

愚痴や怒りという毒を吐き出すことなく、「誰かのために」したことが「自分を救う」ことにつながったのです。
今年一年は、誰かの役に立つ「利他(りた)」の年にしたいものです。
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