太釈さんの法話なブログ みつめる その2

太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

みつめる その2

阪神淡路大震災から19年が過ぎました。

毎年、1.17に「希望の灯り」が全国各地で灯されます。今年は徳島県でも灯されました。
竹筒にローソクを立て、メッセージを書きます。供養のため、忘れないため。

阪神淡路大震災で家の下敷きになって亡くなった小学校6年生の女の子、はるか。
はるかちゃんがいた家は取り壊されましたが、その後に一本のひまわりが生えてきました。飼っていたオウムのえさでした。その種を収穫し、翌年も大輪の花を咲かせました。

誰もが「はるかちゃんの生まれ変わりやな」といいました。
しかし、たた一人「そんなの、はるかじゃない。ただの花じゃないの」という人がいました。はるかのお姉ちゃんです。
はるかは、おてんばで口も達者。よく姉とケンカをしました。ジャングルジムから飛び降りてケガをしたこともありました。

阪神淡路大震災の前日、はるかと姉、お母さんの三人で京都にお守りを買いに行きました。
帰って来たのは夜の10時です。三人でアイスクリームを食べて、「おやすみ」と言ったのがはるかと交わした最後の言葉となりました。

1月17日 午前5時46分 阪神・淡路大震災が発生しました。未曾有の災害が淡路島と兵庫県を襲いました。
はるかちゃんの家は全壊です。父は失神しているところを助けられ、母は骨折の疑い、姉は無事でした。

「はるかは、どこ?」

一人だけ姿が見えませんでした。
7時間後、家の下敷きになり顔が内出血で腫れ上がった、変わり果てた姿ではるかちゃんが見つかりました。
「こんなん、はるかと違う」
姉は、どうしても受け入れることができませんでした。

つづく

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