太釈さんの法話なブログ あなたもお大師さま その2

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

あなたもお大師さま その2

さて、お大師さまが巡錫していた伊予国に豪農がいました。広い土地を持ち、たくさんの農家を束ねていました。今でいうところの大企業の社長です。彼の名は「衛門三郎」と言いました。
衛門三郎は、欲が深く、人情に薄く評判はすこぶる悪い者でした。農家が収穫したものは全て取り上げ、わずかばかりの食べ物を分け与えるだけでした。病気・ケガをして仕事ができなくなった者に対しても「働かざる者、食うべからず」と冷たい対応でした。

大師はわざとボロボロの衣 錫杖をシャンシャン鳴らしながら、衛門三郎の屋敷に行き托鉢をしました。
「私に僅かばかりの食べ物を分け与えてくださらぬか」

衛門三郎はひと目見て追い返しました。
「おまえにやるモノなど何も無いわ!」
けんもほろろに追い返しました。

大師は二日目、三日目も同じように托鉢をしました。七日目、ついに衛門三郎は我慢ならず、大師が持っていた托鉢の鉢を竹箒でたたき落としました。鉢は八つに割れて、破片は空へ飛んでいってしまいました。

つづく
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