太釈さんの法話なブログ あなたもお大師さま その5

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

あなたもお大師さま その5

衛門三郎が亡くなった後に、伊予国 河野家に嫡男が生まれました。
ところが不思議なことにどうやっても左手を開かないのです。

その昔、弘法大師空海がこの地を訪れ、衛門三郎という豪農が改心をしたという話を聞きました。河野家の嫡男が三歳の春、「南無大師遍照金剛」と三遍唱えたところ手がひらきました。手のひらには小石がありました。石には「衛門三郎再来」とありました。
弘法大師空海によって改心した衛門三郎の生まれ変わりなのだと知り、嫡男は百姓に喜ばれる政治を行いました。
その石を納めたのが四国霊場51番札所「石手寺」です。

それから千二百年の歳月が流れても、四国八十八カ所巡礼の旅は途絶えることがありません。

衛門三郎がお大師さまの姿を追い求めて四国霊場を歩いたように、今でもお遍路さんの前にお大師さまは歩いておられます。白装束の背中に「同行二人(どうぎょうににん)」と書くのは、一人で歩いていてもお大師さまが前を歩いてくださるのです。

「あなうれし 行くも帰るも とどまるも 我は大師と 二人連れなり 南無遍照尊 南無遍照尊」
御詠歌 「同行二人」 より
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