太釈さんの法話なブログ 魂が入った その1

太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

魂が入った その1

お墓やお仏壇を新調した時、僧侶に来てもらい「開眼(かいげん)供養」を行います。
文字どおり、眼を開くために行うものです。

開眼が終わるとホッとするものですが、これで終わりではありません。
ここからがスタートなのです。

毎日のようにお供えをして、手を合わせる。
心を刻んでいくのが供養です。

さて、近隣のお寺が本堂を改築しました。
落慶法要に参列できないので、事前にお祝いを持参して本堂の内覧をさせてもらいました。

随所に住職のこだわりがあり、私も楽しませてもらいました。

本堂改築に合わせ、地蔵菩薩の仏像を新調されました。
秘仏として大切に保管するのではなく、誰もが見ることができ、誰もが手を合わせることができるようにという住職の思いから実現しました。

地蔵菩薩に魂を込めるため、写経を檀信徒と一緒に行うことを予定していました。
奉納された写経を仏像の台座に納め、保管するという趣向です。

本堂の落慶を前にして、徳島市の方が訪ねてこられました。
「写経を奉納したい」とのこと。

一抱えもある写経用紙を、丁寧に包み持参されました。
聞けば、般若心経よりも字数が2倍多い観音経の奉納でした。それも1,000巻も。

一巻書くだけでも2時間は必要です。
それを1,000巻となれば、2,000時間も写経に費やしたことになります。

寺院は数あれど、「あなたの寺に奉納したい」と持ってこられた御縁に、御住職もうれしそうでした。

「これで、地蔵菩薩に魂が入った」

魂を込める、心を刻むというのは、こういうことなのですね。
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