太釈さんの法話なブログ 三途の川はいつ渡る?

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

三途の川はいつ渡る?

先日、四十九日忌の法要がありました。
私とあまり年の変わらない檀家さんは、お母様に続き、お父様も亡くなってしまいました。毎週、七日参りでお目にかかるたび、亡き両親を思い出し自分に対する恩を感じているようでした。

私は読経を終え、参列していた檀家さんとご親戚とともに墓地へ納骨に行きました。
その途中、施主の檀家さんに質問を頂戴しました。

「今日は旅立ちなんですよね。旅立つのはあの世へ旅立つと言うことですか?」
「そうですね」
「では、三途の川はいつ渡るのでしょう」

なるほど、鋭い質問ですね。

亡くなってから四十九日間は「迷いの期間」と言われています。
故人は「こちらの世界に行こうか、あの世へ旅立とうか」と思い悩む期間です。ご遺族も、故人が亡くなったという実感がわかず、何も手につかないことが多い期間です。

故人は、それを乗りこえて旅立っていくのが四十九日忌です。踏ん切りを付ける記念の日ですよと説明しています。

では、四十九日間は、どこで何をしているのでしょうか。
三途の川を渡らずにふらふらしているのでしょうか。四十九日が過ぎたら三途の川を渡ってしまうのでしょうか。

私の考えでは、亡くなると、まず三途の川を渡ります。故人の持ち物として紙でできた六文銭をご遺体と一緒にお棺に納めます。これは、三途の川を渡る時の渡し船に使うお金です。「地獄の沙汰も金次第」というのは、ここから来ています。

六文銭を渡して三途の川を渡りますが、まだこの世には未練が残ります。
そのまま旅に出ようか、それともここにずっと居ようかと悩むのが四十九日間です。

心配ないのです。
三途の川は、もう渡っていますから。
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