太釈さんの法話なブログ 一杯のコーヒー

太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

一杯のコーヒー


確かに一杯のコーヒーには違いありません。
しかし、そこに思いが込められる時、ただのコーヒーではなくなるのです。

なぜなら、コーヒーは眠気を覚ますために淹れるものであり、「これから仕事をするぞ」というスイッチを入れるために淹れるものでもあります。どちらも自分のためにしていることです。

そこで、少し視点をずらして「誰かのために」コーヒーを淹れたらどうなるでしょうか。

今朝は、いつになく冷え込んでいます。
店をオープンさせるために鍵を開け、中に入ります。固まった冷気をかき分けるように窓を開け、新鮮な空気を店内に送り込みます。電気製品のスイッチを入れ、ポットのお湯を沸かします。

そこへ、エリアマネージャーが冷えた手をこすりながらやってきました。
きっと次の店舗へ移動していくはずです。エリアマネージャーの冷えた身体を温めてもらおうと、一杯のコーヒーをそっと差し出す。

そこには、温かいコーヒーに載せた心の交流が生まれます。

ほんの少しのことでも、誰かの役に立つことをする。それが、心の中で悶々とする煩悩を打ち破る方法であると弘法大師空海は説きます。

たった一杯のコーヒーに想いを乗せたいものです。
関連記事
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する