太釈さんの法話なブログ お布施 その3

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

お布施 その3

9月に行われた人形供養の法話を紹介します。テーマは「お布施」です。

人形作家の与さんが、「安らぎを感じてもらえるような人形を作るには何が必要か」とインタビュワーに問われて、「布施の心が必要です」と答えています。

さて、布施とは何でしょうか。漢字で書くと布を施すと書きます。
お包みの表書きに「お布施」と書いて、現金を入れます。現金なのに、なぜ布施なのでしょうか。

本来は、お布施は現金ではないのです。その由来は、お釈迦さまの時代まで遡ります。

今から約2500年前、お釈迦さまがこの世にいらした時代の出家は、全てを捨てることが必要でした。持っていいものは、下着と黒の衣、黄色い袈裟、托鉢用のお碗、4つだけでした。

修行者の朝と昼の食事は、托鉢をして町の人から分けてもらいます。修行者は服が破れてもそのまま、あるいは少し繕っただけです。そういう修行者たちの姿を町の人々が見て、「せめて布だけでも」と当て布を施したのが布施の始まりです。

お坊さんが身に付ける黄色い袈裟は、今でも継ぎはぎになっています。お釈迦さまの時代に当て布をもらって継ぎはぎしたものを身に付け、町の人々からもらった布施の心を忘れないためなのです。
人形供養 布施

今日は、あなたが大切にしてきた人形を供養するために、わざわざ時間を使って来てくださいました。
人形を作る人は安らぎを感じて欲しいという布施を、あなたに施しました。
そして、あなたは人形を大切にして思い出をいっぱい詰め込みました。
最後に、あなたは供養という布施をしているのです。

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