太釈さんの法話なブログ 利他って何ですか?

太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

利他って何ですか?

利他って何か知っていますか?
仏教用語で、平たく言うと人の役に立つことを指します。

中央大学の法学部を卒業し、同級生が大企業に就職したり、官僚となっていく中で父の後を継いだチョーク工場社長の話です。
チョーク工場はただの工場ではありません。知的障害者が全従業員の75%を占めています。なぜ、知的障害者を従業員として迎え入れるようになったのか、そして知的障害者から学んだことは何だったのでしょうか。



本書で著者は、「人間が生きていく上で最も大切なことは何か。それは、とてもシンプルなことです。「人の役に立つことこそ、幸せ」この一言に尽きます」と書いています。利他に生きた人の言葉は重みがあります。

お坊さんは口でしゃべって説法をします。しかし、理想の説法は何でしょうか。それは、背中で説法をすることです。何も言わなくても、ありがたいと手を合わせてもらえるような雰囲気をまとうことです。知的障害者は背中で説法をしていると著者は言います。知的障害者が背中で説法をしていると感じられる著者の感性があったからこそ、チョーク工場は発展したのだと私は思います。

著者の名言を書いておきましょう。
「人のせいにしないから、自分が磨かれる」
「本気で相手のことを思う。それが強い絆を生む」
「自分を去れば、強く生きられる」
「迷ったときこそ、人のために動く」
「利他の積み重ねが、幸せな自分を作る」

経営を突き詰めた著者の言葉は、仏教思想に近づいていくものなのですね。
仏教とは、人の生き方なのです。



他にも太釈さんが読んでおもしろかった本を一覧にしています。ご覧ください。
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