太釈さんの法話なブログ 觀音寺に安置されている仏像 その1

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觀音寺に安置されている仏像 その1

 御本尊のおわすところ

 觀音寺の本堂には御本尊 十一面観世音菩薩をはじめとして五体の仏像が安置されています。今月から一体ずつ紹介していきたいと思います。
 長岸觀音寺で最も重要な仏像は御本尊です。御本尊は十一面観世音菩薩です。十一面観世音菩薩は頭上に十一の顔を持ち、衆生(生きとし生けるもの)の苦しみを取り除く功徳、つまり病を除いたり、罪を滅ぼしたりして、人々が幸福になるよう祈っています。
 長岸觀音寺の言い伝えによれば、大麻町姫田には七堂伽藍(金堂(本堂のこと)・講堂(師匠が弟子に教えを説く場所)・塔・経蔵(経典を保管する場所)・鐘楼(鐘を撞くところ)・中門・大門)を要する大寺院の宝福寺がありました。しかし、一五八〇年ごろ、高知の武将である長宗我部元親による四国平定のため宝福寺は焼き討ちに遭いました。宝福寺に安置されていた三体の仏像は戦火を逃れるため持ち出され、十一面観世音菩薩像は長岸觀音寺で御本尊としてまつられ現在に至っています。もう一体の地蔵菩薩は音蔵寺(大麻町姫田)に安置されています。
 長岸觀音寺は一六〇二年に開基(寺を新しく開くこと)し、現在まで四百十四年の歴史を刻み、御本尊も開基当時から安置されています。残念なことに、宝福寺はいつごろ開基されたのかわかりません。戦火によって寺院の建物を含めて、すべてが消失してしまったからです。
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