太釈さんの法話なブログ なぜお坊さんは話がうまいのか?

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

なぜお坊さんは話がうまいのか?

第三章 あなたの印象を二倍よくする曼荼羅トーク


曼荼羅トーク ことば編
使う言葉を選ぶだけで、話し上手になれる ~ことば曼荼羅~

 

 話し上手な人は使う言葉を選んでいます。同じような意味を持つ言葉でも誤解される言葉と認識される言葉があることを知っているからです。

では、どのような言葉を選ぶといいのでしょうか。仏教のその答えを求めてみましょう。

 

うまくいく言葉① ウソを言わない正直な言葉(不妄語)

私が子育て中のお母さんから相談されたことです。静子さん(仮名)の娘さんである恵子ちゃん(仮名)について気になることがあります。それは、ウソをつくことです。嘘の中には人助けになるウソもあるし、一概にウソはいけないとは言えないと静子さんは考えていました。しかし、恵子ちゃんは、親をだますようなうそをつくことがありました。


例えば、恵子ちゃんはお友だちとケンカをして泣いて帰ってきました。静子さんが事情を聞くと、お友だちに恵子ちゃんが大事にしていた消しゴムを取られてしまったというのです。消しゴムの貸し借りはいいけれど、取られてしまうのは子ども同士といえども見逃せません。


そこで静子さんは、お友だちのお母さんを通じて消しゴムを返してもらおうとしました。しかし、お友だちは恵子ちゃんの消しゴムを取っていないと主張します。静子さんは不審に思い、恵子ちゃんに事実関係を問いただしました。


すると、恵子ちゃんはお友だちに消しゴムを取られたのではなく、自分でなくしてしまったのです。恵子ちゃんが消しゴムをなくしてしまったらお母さんに叱られるからと、ウソの作り話をしていたのです。


静子さんは恵子ちゃんに何度も注意し、物語をつかって諭したり、お友だちがどのような気持ちになるのかを説明したりしました。恵子ちゃんも悪いということはわかっているようですが、くせのようになってしまい度々ウソをつくのです。


恵子ちゃんが本当らしく言うので、静子さんはあとから人に聞いて恵子ちゃんのウソだったと気づくことが多いようです。静子さんは、恵子ちゃんにしつこく言い過ぎるのがいけないのではないかと気に病んでいました。


ウソは一度ついてしまうと消すことができません。そのため、さらにウソをついてしまいます。結果として、恵子ちゃんはウソつきのレッテルを貼られてしまい、誰も話を聞いてくれなくなります。


話を聞いてもらうことのできる人になるためには、使う言葉が大事です。アナウンサーのようなきれいな標準語で話す必要もありません。ウソをつかない正直な言葉を使えばいいのです。正直な言葉は、正直な行動を生み出します。正直な行動は信用を作るのです。



今回の内容はいかがでしたか?
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よろしくお願いいたします。

太釈 拝

 

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