太釈さんの法話なブログ 叱る仏さま 不動明王

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

叱る仏さま 不動明王

觀音寺の本堂には御本尊 十一面観世音菩薩をはじめとして五体の仏像が安置されています。毎月一体ずつ紹介していきたいと思います。
 最終回になる五回目は、不動明王立像です。
不動明王の姿 

 観音寺に所蔵されている不動明王像は比較的新しく(昭和の初めごろ)寄贈されたもののようです。仏像の前にかかっている帳に寄付者の名前が書いてあります。故人ですが、長岸在住だった方です。

 仏像の彩色もきれいに残っており、修理の必要もありません。私が護摩祈祷を行うときは、厨子を開帳して護摩祈祷をしています。不動明王に檀家さんの願いごとが届きますようにと、祈念しています。

 護摩祈祷は觀音寺第二十二世住職であった教善上人(僧名は覚章)が熱心に行っていたようです。教善上人が編纂(へんさん)した財産目録の筆頭に、護摩壇(ごまだん)と記されています。教善上人が御本尊よりも先に護摩壇を記帳していることから推察すると、何よりも護摩祈祷を大切にしていたことが伺えます。

 不動明王は私たちの心にくすぶっている煩悩を、炎で燃やし尽くしてきれいにしてくれます。また、不動明王の恐ろしい表情は、仏道から離れ、人の道に外れる者に対して、剣で脅し縄で縛り上げ怒りを持って叱りつけ、仏道へと導こうとしている慈悲の姿なのです。
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