
6月15日は弘法大師空海の誕生日です。
真言宗寺院では、空海の誕生を祝い大師誕生会を行います。鳴門結衆では当番寺院に各寺の住職が集まり、法会を行います。
弘法大師空海は、宝亀五 ほ う き年(七七四)六月十五日に現在の香川県善通寺市に生まれました。中国の密教僧(みっきょうそう)であった不空三蔵が亡くなったのが六月十五日なので、弘法大師空海は不空三蔵(ふくうさんぞう)の生まれ変わりであるとされています。
紙芝居「お大師さま」において、空海の母が懐妊したときに不思議な夢を見たというシーンです。

空海が生まれたときの様子を、真言宗の宗教歌である御詠歌(誕生和讃)に詠われています。
「望(もち)のみ空(そら)に紫の 雲の棚引く朝ぼらけ」
望( もち)とは満月のことです。弘法大師空海が生まれた朝は、まだ満月(望月)が空にぽっかりと浮かび、紫色の筋雲(すじぐも)がたなびく朝靄(あさもや)がでていたのでしょう。
空に紫色の雲が現れるのは、仏さまの出現を予感させる表現です。弘法大師空海も、仏さまの誕生と同じように讃えられているので、空には紫の雲が棚引いていたのでしょう 。
そして 、誕生和讃は「生まれ給いし良き日をば いざや祝わん 幾千代までも」と歌い上げます。
弘法大師空海がこの世に誕生し、中国へ渡り密教の第八番目にあたる正統な後継者として日本に帰国しました。弘法大師空海は、密教を日本に持ち帰り弘めたからこそ、真言宗が綿々と続き高野山にお
参りすることができるのです。
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