太釈さんの法話なブログ 自己チューが変わるとき その3

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

自己チューが変わるとき その3

お四国1200年 成満記念


ボーイイスカウトは全国に組織があり、社会奉仕を目的として活動をしています。自然の中で遊び、より良い社会人になること、先輩を大事にすることを目的としています。


あるボーイスカウトのグループは夏休みの計画を立てました。夏休みの時間を使い、社会貢献できるような行動は何だろうかと子どもたちは考えました。


ボーイスカウトのグループは、いろいろな案の中からサイクリングによる西国三十三観音霊場の巡拝と決めました。西国三十三観音霊場の旅は、宿泊はテントを張り、飯盒で食事を作ります。


彼らの報告書から巡拝の様子を垣間見ることができます。

「〇月〇日 お寺で二百円もらった。三人で分けようがないのでお賽銭にした。〇月〇日 次の寺で百円もらった。『さっきの二百円を持っていたら三人で百円ずつ分けることができたのに』と思ったけれど、まあいいやと思って、またお賽銭にした。」


「〇月〇日 泊まったお寺でカレーライスをもらった。雨の中で炊事をしなくてもいいので助かった」


一方で、ボーイスカウトで子どもたちをサイクリングによる西国三十三観音霊場巡拝に送り出した、親たちの気持ちはどうだったでしょうか。親たちの脳裏には雨の中、カッパを着たまま小さな手を合わせてお参りをし、納経を済ませてトボトボと境内を歩いて行く姿が目にうかびます。親にとって子どもたちが西国観音霊場をサイクリングでお参りする姿は、痛ましい姿に映ります。しかし、親たちは本人の自覚を促すため涙をこらえて、子どもたちに別れの手を振るのです。


続く

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