太釈さんの法話なブログ 今日の1冊 『無葬社会』

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

今日の1冊 『無葬社会』

今日の1冊

鵜飼秀徳 著『無葬社会』~彷徨う遺体 変わる仏教~

私の心に刺さった言葉
その寺がどれぐらい他人の人生を引き受けてくれるか、その度合いが寺の価値となる

ベストセラーとなった『寺院消滅』の第2弾です。
『寺院消滅』では真言宗寺院の40%が消滅するというショッキングなデータが物議を醸し出しました。
これは他人事ではありません。

今回の『無葬社会』では、団塊の世代が亡くなっていく多死社会の到来を取材により明らかにしています。さらに、孤独死は年々増えており、孤独死予備軍(ひとり暮らし+夫婦のみ世帯)は2,700万人に上ると推定しています。

たしかに、すでに首都圏周辺で火葬場の少ない自治体では、火葬まで一週間待ちは当たり前のようです。
徳島県では考えられませんが、いずれ近い時期に似たようなことが起こりそうな気配を感じます。

孤独死を回避する活動をしている寺院や団体にも取材し、詳細がレポートされています。

私が本書を読んだのは、ある僧侶から「第四章を読むといいよ」と教えてもらったからです。
僧侶の本質とは何かを私に伝えたかったのでしょう。
本書には「その寺がどれぐらい他人の人生を引き受けてくれるか、その度合いが寺の価値となる」とありました。本書を読むように進めてくださった僧侶は、私が本を書く理由についてもっと掘り下げて考えなさいと諭してくださったように思います。


私が読んでおもしろかった本、おすすめの本を一覧にしています。
ご覧ください。
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