太釈さんの法話なブログ 大将というものは

太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

大将というものは

松下幸之助のエピソードより

松下幸之助には、相談役という人がいた。
ふとしたことから知り合った真言宗の僧侶で、亡くなるまで松下電器の発展と松下幸之助の健康を祈って、朝・夕2回の勤行を欠かしたことがない人物であった。

ある時、一部の同業者が過当競争を仕掛けてきたことがあった。
幸之助はまだ血気盛んな頃である。ひとつ徹底的に、どちらかが倒れるまでやり抜いてやろうという気になって、そのことを相談役に打ち明けた。

その人は、即座に答えた。
「反対です。」
「なぜですか。」
「松下さん、あなた一人の商売なら、大いにやりなさい。しかし、今あなたの下には何千という人がいて、働いている。そのことを考えなくてはいけません。
 つまり、あなたは一軍の大将だ。その大将が個人的な怒りで仕事をするのは許されません。『向こうがやるならこっちもやってやる』というのは、なるほど勇ましくてよいが、それは『匹夫の勇』というものです。あなたは溜飲が下がるかもしれないが、それでは何千という人が困るではないか。大将というものは、そんなことをするものではありません。」




自分のためにすることを「小欲」といいます。
自分が、自分が、と欲を貪ると「我利我利亡者」になります。

常に全体的にものを考える、誰かの役に立つことを考えることを「大欲(たいよく)」と、言います。
現在の高野山真言宗管長 松長有慶猊下は「大欲清浄」と揮毫することが多いです。

誰かのために「大欲」を持ちたいものです。

参考書籍
CD+書籍 松下幸之助感動のエピソード集CD+書籍 松下幸之助感動のエピソード集
(2007/06/06)
PHP総合研究所第一研究本部

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