太釈さんの法話なブログ 目の合わない女 話のかみ合わない男

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

目の合わない女 話のかみ合わない男

いろいろな家族があり、人間ウォッチングは楽しいものです。

棚経でお邪魔した家族です。
応対したのは、目の合わない嫁。こちらが話しかけると、応対はふつうですが必ずそっぽを向いて返事をします。習慣なのでしょうか。常に他のことが気になっているようで、ソワソワしておられます。

「お供えはこれでいいでしょうか。」
と、気をもんでおられますが、線香に火を付けるためのマッチもライターもありません。
「すみませんが、マッチかライターをお借りできますか?」
と、聞くと、ハイハイちょっとお待ちください。と言ったままなかなか帰ってきません。小声で「えっ、持ってないの?」と言っていたような気もしますが。

家のご主人は80歳を超えるおじいさん。耳が遠いことが自慢です。
「今年も暑いですが、お元気そうですね。」
と、声を掛けると
「おじゅっさんは知らんだろうけんど、梨の棚の下は暑い。アツーイ空気がもわーっと吹いてくるんじゃ。おじゅっさんや、ほんなん耐えられんだろう。」
とのこと。さすがにそれは体験がないので「そうですね。」と話を置きました。

その横で、嫁が一言。
「おじゅっさんは忙しいけん。引き留めたらいかんでよ。」
ありがたいような、人の話を全く聞いていないような一撃。おじいさん、ノックダウンです。
テンカウントの内に失礼するのが、私の作法です。
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