太釈さんの法話なブログ 光る仏さま その1

太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

光る仏さま その1

阿弥陀如来

  背中に光を背負う「阿弥陀如来」


7年の介護の末に父を失った寂しさは、何物にも代えがたいものです。
生前に足が悪く、ベッドから起き上がることもできなかった父。生活の何もかも世話していた娘にとって、亡くなった後も悩みがつきません。
娘にとって父はかけがえのない存在、いや、それだけでなく介護をすることによって結ばれていた絆が「死」によって引き裂かれた現実に、心がついて行けません。

「死出の旅に出ると言いますが、足が悪くても大丈夫でしょうか。」
何かを思い詰めたような表情で友人・知人に聞いてみます。誰も行って帰ってきた人がいない世界のことなど、答えられるはずもありません。
思いあまって、「私が行って世話をした方がいいのでは」と考えることもあります。
危うい薄氷の上で、何とか毎日を過ごしているのです。

親戚の法事でやってきたのは、年寄りも若く見えるお坊さん。
にこやかに、観音さまのような恍惚とした表情で仏さまの話をひもといていく。
「この人なら、聞いてみたら何か答えてくれるのではないか。」
と、淡い期待を持ったのです。

つづく
関連記事
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する