太釈さんの法話なブログ 亡き祖母の戦争

太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

亡き祖母の戦争

うだるような暑さが来るようになると、
いつも思い出す亡き祖母の話。

戦地に向かう息子に、
最後の面会に九州の佐賀から宇部まで行ったときの話。

最後の面会だから行ったけどね、とうとう会えなくてね。
大きな船だけ見て帰ってきたよ。
あの船の機関士さんをしているとね、と思いながら、
別れをしてきたよと言っていた。

「れいしょ 第114号 善徳寺 発行 2011年8月」より


ご縁あって浄土真宗寺院の寺報を頂戴しました。暑中見舞い代わりに毎年送ってくださいます。

8月はお盆ですが、終戦の月でもあります。
その記憶を消し去りたいかのように、阿波踊りなどに興じます。
今年で終戦から66年です。それでも消えない心の傷があります。

船を見送った後、もう一度息子さんに会えたのでしょうか。
それとも今生の別れだったのでしょうか。

今年も秋のお彼岸に、鳴門市の寺院で戦没者慰霊祭が営まれます。
私は「戦争を起こさない心」を伝えたく、法話をさせてもらいます。
少しでも、心の傷が癒えますように。
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