太釈さんの法話なブログ 親鸞(本の紹介)

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

親鸞(本の紹介)

浄土真宗の教祖、親鸞を描いた作品です。
すごいですね。

まず、著者が教祖を描こうと決めたところがすごい。信者の信仰心を汲みつつ小説に仕上げる筆力に感心しました。さすがにプロですね。

わたしも弘法大師一代記を法話で紹介したことがありますが、どうしても歴史上の事実を追いかけるだけになってしまいました。『空海』の小説もありますが、私との筆力の差は歴然でした。

空海は見知らぬ町にひょつこりと現れて、人々が困っていることをサッと解決して颯爽と旅に出ていく印象があります。これは私を含めて後の人が作り上げた勝手な人物像かもしれません。しかし、私は、まんざらハズレでもないように思います。

その点、親鸞上人は非常に生真面目な方であったのでしょう。筆者が描くように、幼少から心に闇を抱えて生きてきました。その心の闇が恐ろしく、自分と向き合うことができなかった。師匠の法然上人と出会い、闇に光が差した。それは阿弥陀如来の光であり、生きていくための糧となったと書かれています。

親鸞上人は、私たちと同じ人間であり、私たちと同じように悩み苦しんだ人生をたどっていくことが出来ます。
大切にしたい本です。

親鸞(上)

親鸞(上)
著者:五木寛之
価格:1,575円(税込、送料込)
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