太釈さんの法話なブログ きれいな水

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先住の墓地 ブログ用


お彼岸も開けてちょっと一息です。
来月には大きな行事が控えているので、まだ気が抜けません。そうこう言っている内に年末を迎えて、年が明けていきます。これからが正念場です。

さて、先日お墓の話を聞かせてもらいました。

撫養石の墓石でお墓を建てていたのですが、砂岩のため風雪に耐えられず崩れてきていました。お彼岸を迎える前に改葬しようということで、全部作り替えることになりました。

気になるのはお骨がちゃんと残っているかどうかです。
おじいちゃんとおばあちゃん、お父さんの三人分があるはずです。上からのぞいてみると見える骨壺は二個だけ。一個足りないのです。

昔は土葬をしていたので、骨壺がない可能性もあります。土を掘るとお骨が出てくることもあります。それを集めてさらして巻き、再び納めます。それでも見つからない場合は、土に帰っているので墓所の四隅と真ん中の土を取って、新しい墓所に持って行きます。

今回も墓石があった下の部分を掘り返してみると、ありました!最初に見えたのは数枚の瓦です。まるでフタをしてあるかのようでした。その下にきれいな骨壺がありました。開けてみると澄んだ水がいっぱいでした。
「お骨は水になるんだ。」と感動したそうです。

「お墓の場所はここでいいんだ。」と改めて感じたそうです。これだけ大切に埋葬したのは、それなりの思いがあってのこと。この場所で改葬することにしてよかったと安心されていました。

終の棲家になるお墓は、遺族の心のよりどころでもあります。「お骨は土に帰っていく」と言いますが、最終的には「水」になっていくのでしょうね。それも、きれいに澄んだ透明の水に。
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