太釈さんの法話なブログ 勝負に勝ち続ける

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

勝負に勝ち続ける

勝負の世界は厳しいものです。
理由は何であれ、「勝」か「負ける」かのどちらかしかありません。体調が悪かったから、等の言い訳が通用しません。

たとえば将棋の世界がそうです。

先日、第59期将棋王座戦が開催されました。挑戦者は渡辺明竜王、受けるは羽生善治王座です。
羽生王座は20連覇と大山康晴十五世名人のタイトル通算81期の同時達成の前人未到の記録がかかっていました。勝負にかける意気込みは並々ならぬものがあったはずです。

結果は、渡辺明新王座の誕生です。羽生名人は負けてしまいました。さぞ名人は悔しがるであろうという予想とは裏腹に「(連覇は)いつか止まるものなので」と淡々とコメントしたそうです。

結果に一喜一憂しない羽生名人ですが、こんなエピソードもあります。

ある経営者が新幹線で羽生名人と乗り合わせました。
新幹線に乗っている乗客は、ほとんどぐっすり眠っているか漫画などを読みふけっています。しかし、羽生名人は将棋の棋譜(対戦での駒の動きを記録したもの)を熱心に見ながら、時折ふっと笑ったり「うーん」とうなったりしていました。

わずかな時間でも将棋に費やそうとする姿勢は、「どんなことよりも将棋を愛しているのだな」と感じました。それほどの情熱があってこそ、いくつものタイトルホルダーになれるのだと思ったそうです。

目の前のことに一喜一憂しない。そして、終わったことにくよくよせず、冷静に原因を追及していく。
できるようで、できないものです。心豊かな生き方を見せてもらいました。
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