太釈さんの法話なブログ 宝福寺ものがたり ヘビ退治 編 その1

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

宝福寺ものがたり ヘビ退治 編 その1

ひとりの青年が吸い寄せられるようにお堂の前に立っていました。
「なぜここに来てしまったのだろう。」
誰に言ったのか、ぼそりと言葉が漏れました。

なぜ、ここへ来たのか。
どうしてここへ来なくてはいけなかったのか。
ここに何があるのか。

問うてみる相手がいるわけでもなく、ただ呆然とそこに立ち尽くしていました。

思い当たるのは、あの日の出来事です。
「あれは何だったのだろう。」
今もって分からないことばかりです。

分からないことがたくさんありすぎて、青年の頭の中をグルグルとかき回しています。チョコレートを溶かしたような混沌。そこに生クリームを流し込んで模様ができていく様をぼんやり見ているような感覚です。

「やっぱりあれなのか。」
青年は、寂れたお堂の前でたたずむばかりでした。

続く
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