太釈さんの法話なブログ 若狭のお薬師さん

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

若狭のお薬師さん

若狭多田薬師


    若狭の多田薬師さん


平成23年10月31日(月)午前5時30分ごろ。まだ夜が明けきらず真っ暗でした。
秋の鳴門結衆参拝旅行は福井県の小浜市まで足を伸ばします。高速道路の恩恵で、福井県まで足を伸ばせるのですね。鳴門市各所を巡って檀信徒を乗せ、淡路島サービスエリアで3台のバスが集合しました。檀信徒、寺院住職、カメラマンを含めて86名でのお参りです。

前日は大雨で、当日も小雨ぱらつく天気でしたが、霧の中を抜けると穏やかな天気に恵まれました。時間が経つにつれ、晴れ間が見え始め仏さまが出迎えてくださるようでした。

小浜市は「おばまし」と読みます。アメリカ大統領選でオバマ氏が立候補していたとき、市を上げて応援したことでも知られます。日本海に面した自然の良港で海の幸が大変美味しく、その昔は朝廷に食材を届けていました。港でとれた新鮮なサバに塩をふり、背中に担いで今日まで歩いて行くとちょうどよい塩具合になっていたといいます。今でも地名で残っているのだとか。

鳴門結衆で小浜市を訪れるのは、今回で2回目です。
千年以上の歴史がある仏像があり、国宝や重要文化財の宝庫です。徳島では感じることのできない、貴重な参拝旅行となりました。

さて、最初に到着したのは多田寺(ただじ)です。
「多田のお薬師さん」として親しまれ、春・秋の彼岸には大勢の参拝があるといいます。また、女帝であった孝謙天皇の眼病を法力によって治したことから、「眼病に霊験あらたか」といわれています。
御住職は恰幅がよく大きな声で話し好き、おもしろおかしく御本尊の紹介などしてくださいました。

話が長かったので、エピソードをひとつだけ。

現在は重要文化財に指定されているので厨子の前扉は開けたままですが、以前は秘仏として60年に一度しか開帳することはありませんでした。昭和初期に全国の仏像を調査するため、国の重要文化財調査官が訪れました。先代の住職は秘仏であることを理由に開帳を断りました。しかし、二度目の来訪時にあっさりと開けてしまったのです。その理由がおもしろい。

さて、それは何だったでしょう。お大師さまのお言葉に従ったそうですが...

つづく
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