太釈さんの法話なブログ 若狭の多田寺 その2

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

若狭の多田寺 その2

若狭多田寺


   若狭の多田寺 山門を入っていく檀信徒の皆様


先代の御住職は21日間、御本尊の前で祈りました。
「60年に一度の開帳を破り、お姿を拝見したい。私はお大師さまのお言葉に従うので許して欲しい。」

さて、お大師さまのお言葉とは。

お大師さまは高野山奥之院で永遠の定に入り、即身成仏されています。
その時に、お大師さまは何かを書き残しました。そして、弟子たちに告げたのです。
「100年後には、高野山は荒廃の時を迎えるであろう。その時にこの箱を開けよ。」
そう言い残したのです。箱は開けられることなく、大切に守られました。

やがて100年の後、お大師さまが予言したとおり高野山は荒廃の時を迎えます。
末徒たちは様々な智慧を凝らしてみても、どうにもなりません。今こそはお大師さまの書き残した箱を開ける時だと相談し、開箱をしました。そこに書かれていたのは、たった一言でした。

「時の風になびけ」

時代とともに人は変わっていく。高野山も時代とともに変わらなくてはいけないというお大師さまのお諭しでした。

先代の住職は、この言葉通りに御本尊を開帳し重要文化財の指定を受けたのです。
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