太釈さんの法話なブログ 宝福寺ものがたり ヘビ退治編 その23

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

宝福寺ものがたり ヘビ退治編 その23

箱メガネでのぞいているように、目の前で繰り広げられるものがたり。知られざる住職の過去と心の深いところで通じあっていたライバル。果たさなくてはならない運命に決着を着けた住職の心の痛み。相討ちにさせてはいけないと、自ら観音様になり住職を助けた尼さん。

「じゃあ、この夫婦位牌は」
手に持っていた位牌は夫婦位牌。元意上人と尼さんの戒名が刻まれています。ヘビに立ち向かった元意上人と尼さんは、対決の前夜に夫婦の契りを結びました。別れの舞を披露した尼さんの姿は元意上人の心に刻み込まれたことでしょう。そして、生まれ変わっても夫婦として生きていきたいと願ったに違いありません。
僧侶という立場で夫婦になれなかったとしても、心が通じ合わせるだけで幸せであったのです。

目の前にある三体の仏像に全てが込められている気がしました。
正面には阿弥陀如来。
極楽浄土へと導いてくださる仏さまです。
右側には十一面観世音菩薩。
きっと尼さんの生まれ変わりなのでしょう。元意上人が後々まで大切に守ってきたに違いありません。
左側には地蔵菩薩。
悪に心奪われて禁断の秘法に手を出してしまった白龍。供養できるのは自分しかいないと元意上人は考えたのでしょう。地獄へ行ったとしても入り口で待っていてくださる仏さま、地蔵菩薩。どこまでも救いの手を延べてくださいます。白龍の行く先を心配したのかもしれません。

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