太釈さんの法話なブログ 裏山の獅子神さん その3

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

裏山の獅子神さん その3

二回、三回とお宝を探したが、見つからん。ただ、人が入らん山じゃ。珍しいキノコがはえとった。何とも言えん、ええ匂いがする。市に持っていったら高く売れた。珍しいキノコだからのう。いつの間にか、キノコ取りが目的になった。

ある時、どっさりキノコが取れた時があった。ホクホクして帰っておった。
近くの茂みでガサガサと音がした。
「おい、脅かすなよ。」
「ワシとちがうぞ。」
「誰な」

ヌッと出てきたのは猪だった。でも、顔は人間だった。

「!」
転がるように山を降りた。家についてもブルブル震えるばかり。夜には熱を出して唸り声をあげるようになった。
「獅子神のたたりじゃ」
また、山には近寄らんようになった。

昔は寺に僧兵がおった。身なりは僧でも持っているものは数珠と違う。刀じゃ。力自慢で争い事が好き。獅子神の話を聞いて腕が鳴った。
「退治してやる」
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