太釈さんの法話なブログ 誰かの半分

太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

誰かの半分

ぽっくり地蔵の法話で紹介したお話です。

平成二十三年の世相を表す漢字は「絆」でした。
昨年の最も大きな出来事と言えば東日本大震災でした。地震と津波によって、あらゆるものが壊れてしまいました。当たり前の日常、いつもそばにいるはずの家族、出社するのが当たり前の会社など。全てのものが一瞬にして変わってしまいました。

ちなみに、昨年の世相の漢字 第二位は何であったでしょうか。
「震」です。
では、第三位は?
「災」です。
がそれらを差し置いて「絆」が第一位になったのです。どうしてでしょうか。

これほど大きな震災が起きて、当たり前の日常がなくなってしまった時、こってどうしようもない状態になった時、残ったものに気が付きました。それが人と人との「絆」だったのです。

絆という漢字は、糸へんに半分と書きます。

互いに半分の糸同士、糸と糸で結び合ってできるものが「絆」です。
誰かを助け、助けられて、社会が成り立っているのです。

弘法大師空海の言葉に
「一手 拍をなさず 片脚 歩むことあたわず」
と、あります。

片手だけでは拍手することはできません。右手は左手があって手を打つことができます。
片脚だけでは歩くことができません。右足は左足があって一歩を踏み出すことができるのです。

今年は絆の年です。誰かの半分になりたいものです。
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