太釈さんの法話なブログ 復興って何だろう

太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

復興って何だろう

もうすぐ東日本大震災から一年です。
被災地は復興に向けて動き出したのでしょうか。
そもそも「復興」って何でしょうか。

そんなことを考えさせられた本があります。
心のおくりびと 東日本大震災 復元納棺師 ~思い出が動きだす日~ (ノンフィクション 知られざる世界)心のおくりびと 東日本大震災 復元納棺師 ~思い出が動きだす日~ (ノンフィクション 知られざる世界)
(2011/12/07)
今西 乃子

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映画「おくりびと」で名を知られるようになった納棺師。納棺だけでなくご遺体の復元を行う「復元納棺師」という方がおられます。東日本大震災が発生した後、被災地に足を運びボランティアで遺体の復元をされました。遺体を復元することは「死」を受け止め、家族へ「生きること」を支援することだといいます。

地震や津波、火災の被害を免れた被災者の方々は涙を流すこともできず、再出発できずにいます。
「命」以外の全てを失い、生きていく力を失っていく。そういう方を支える支援が必要とされています。

こころの支援が必要と感じ、緩和医療を担当する医師に相談します。
支援は一人ではできない。「できる人が、できることをやればいいんだ。」

遺体安置所で鶴を折って棺桶に手向ける人。菊の花をご遺体に手向ける人。
できることをすることが支援なのです。

著者が最後に結びます。
「誰にでも、どこにいてもできる支援が存在するってこと。」
「どんな支援ですか。」
『忘れないことだよ。』

私たち僧侶は被災者の心の支えになることができるのでしょうか。
亡くなった故人の思い出をたくさん話してもらえるのでしょうか。

ふと心が痛くなりました。
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