太釈さんの法話なブログ がれきは宝の山 その3

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

がれきは宝の山 その3

岩手県で被災され、自宅は全壊してしまいました。
避難所で生活して自宅に戻ったのは一ヶ月後のことでした。

家の中に入ってみると、部屋の真ん中にひな人形が置かれていました。
「なぜ、こんな所に」

ひな人形があったはずの場所を思いだそうと、考えを巡らせました。
「そうだ、押し入れの一番奧だ。」
押し入れは崩れていました。でも、どうしてひな人形だけ?

後に聞いた話です。
地域の消防団の方が行方不明者の捜索のため、こちらの家に入りました。
誰かいないか、ケガをしている人はいないか。遺体になっていたとしても1人でも多くの人を見つけたい。

家の中を捜索していた消防団員の目に入ったのは、崩れた押し入れから顔をのぞかせているひな人形でした。彼らは、そこに何を見たのでしょうか。そっと押し入れから出して部屋の真ん中に置いたのです。

つづく
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