太釈さんの法話なブログ 櫟井(いちい)の観音さま

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

櫟井(いちい)の観音さま

櫟野寺 本堂

  櫟野寺の本堂


櫟井(いちい)の観音さまで知られるお寺です。
天台宗の教祖である最澄上人が比叡山にお堂を建てるための木材を用立てる目的で甲賀の地に来ました。その時、一本の木に観音さまを彫ったのが、この寺の御本尊です。

日本で最大の大きさを誇る観音さまで、今回私たちのために特別に開帳してくださいました。
厨子(仏像を保管する木の入れ物)は、八畳一間の大きさでした。表の扉はハンドルで開閉するようになっています。

「見上げるほど大きい」という形容をしますが、まさにその通りの大きさで、圧倒されました。
今に伝えるまで、数々の苦労があったことと思います。1度は本堂が漏電のため焼失してしまいましたが、御本尊は別棟に保管されていたため難を逃れました。これも運命なのでしょう。

とても霊験があり、坂上田村麻呂が鈴鹿山の山賊討伐をするためにこの観音さまに祈ったところ、無事に平定することができました。御礼として自ら毘沙門天を彫り奉納、家来に命じて国技の相撲も奉納しました。

奉納相撲は今でも境内で行われています。
立派な土俵がありました。毎年10月に行われているとのことです。
櫟野寺 奉納相撲

他にも、重要文化財に指定されている仏像が多数あり、「仏像群」と呼ぶにふさわしいものでした。

同行した住職曰く、「これで心底ホッとした。見応えがない旅行になったらどうしようかとヒヤヒヤしていた」
なるほど、それで表情が冴えなかったのですね。私も、同感です。よかった、よかった。
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