太釈さんの法話なブログ きれいに磨く

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

きれいに磨く

2013年2月14日と15日に当寺で行われた涅槃会(ねはんえ)の様子を準備段階からレポートしていきたいと思います。

準備は時間のかかるものから手を付けていくのが鉄則です。
今回は真鍮の仏具を磨いてもらうことでした。

真鍮の仏具を使うようになったのは弘法大師空海が中国で密教を伝承し、正式な後継者となって日本へ持ち帰ったことが始まりです。それまでは、キラキラ光るものや色彩鮮やかなものは寺の本堂にありませんでした。今でも禅宗の寺院では質素で重厚な作りになっており、キラキラ光る真鍮の仏具は使いません。

真鍮の仏具は空気酸化によって表面が黒くくすんでいきますが、金属磨きで磨くと再び光沢を取り戻します。
ですから行事の前には専門の業者にお願いをして磨いてもらいます。
本来であれば自分でしなくてはいけないのですが、量が多すぎてできません。普段からしていないことの証のようで、ちょっと反省です。


さて、写真は専門業者にお願いして磨き終わったものが納品されました。

真鍮の仏具

これを本堂の内陣、大壇と呼ばれる正方形の仏具に規則に従って並べていきます。これを間違えると怒られてしまいます。

ここでも私の失敗がありました。
一つだけ業者さんに渡し忘れていたのです。「しまった」と思ってもあとの祭り。

ところが取引業者の担当者が言ってくださいました。
「僕が磨いてきます。専門業者のように上手にできませんが。」
ありがたいです。お言葉に甘えさせてもらいました。出来上がったものは、専門業者に依頼したものと遜色ありませんでした。

助けられてばかりの毎日です。
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