太釈さんの法話なブログ いのちをいかす その2

太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

いのちをいかす その2

三歳の子どもを持つ母親の悲痛な訴えでした。
「自宅周辺の線量が高いが家庭の事情で引っ越しはできない」

真言宗僧侶の本来の役割は「お大師さまの教えを分かりやすく説くこと」ですが、「説法しても線量は下がらない」と、住職はスコップと線量計を手に寺を出ました。

決して放射線に詳しいわけではありません。
最後まで責任を持てるかどうかも分かりません。
まずは「行動した」のです。

福島原発から六十キロ以上離れたところでも局所的に線量の高いホットスポットが存在しました。
子どもがよく歩くところです。
溝に溜まった泥や土の表面1㎝はぎ取ると、放射線の線量は十分の一ぐらいに減ります。
御住職は除染が必要な場所を探し、表土をはぎ取りました。

初めは住職一人だけでした。
「除染してくれるお坊さんがいる」との口コミで、各地から「来てほしい」という要請が相次ぎました。

しかし、問題につき当たりました。作業する人が足りないのです。 
どうしてでしょうか?

つづく
関連記事
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する