太釈さんの法話なブログ 戦没者慰霊祭2013 恕すること その2

太釈さんの法話なブログ

高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

戦没者慰霊祭2013 恕すること その2

終戦から68年を迎えました。
今年の夏も酷暑でした。終戦の年はどうだったのでしょうか。
今のようにクーラーの風で涼むことなど許されることではなく、ひっそりと息を詰めて生活していたにちがいありません。敵に見つからないように窓からこぼれる光にも気を遣っていなければならず、空襲警報が鳴れば昼夜を問わず防空壕へと避難しました。

今年は酷暑でした。「節電」のためにクーラーの温度設定を高めにしなくてはいけないという、ちょっとしたことに不自由を感じながらも、理不尽に明日の命を奪われるかもしれないという恐怖はありません。今まで積み上げてきたものの上にいられるありがたさを感じます。

さて、私も戦没者慰霊祭をはじめ、いろいろなところで声を掛けていただき御縁を結ぶ機会をもらいました。それらをまとめて2冊の本を出版することができました。

本の出版を近所の方に紹介した時、おもしろい反応が返ってきました。
「あら、長岸で本を出したのは、あなたで二人目ね。」

ん?一人目は誰なんだろう?

素朴な疑問はすぐに解決しました。
九十歳を超えた今でも現役でお元気な方が「一人目」でした。本のタイトルは「シベリア物語」です。発行は今から13年前の平成12年です。

タイトルから想像すると、戦争の体験記です。
軍歴から始まり、戦歴を書き綴られていることが多いものです。
ところが「シベリア物語」はそうではありませんでした。第一章は小学校編です。ご自身の歴史を小学校の頃から書き起こしています。そして、その当時における長岸の情景を描写しながらいたずらをしたり、正義感を発揮したりしながら毎日を過ごしたいて様子が生き生きと描かれていました。

私が小学生の頃を思い出しながら文章を書いたとしても、著者のような描写はできません。それほどに小説を読んでいるような文章にすっかり魅せられてしまいました。

やがて、戦争にまつわるエピソードが綴られていきます。
その部分だけ、かいつまんで紹介していきましょう。

つづく
関連記事
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する