太釈さんの法話なブログ 戦没者慰霊祭2013 恕すこと その4

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

戦没者慰霊祭2013 恕すこと その4

数日後、海軍の凜々しい軍服姿で飾られていた彼らの写真に次々と黒いリボンが付けられていきました。その中に、夜を徹して修理をし一晩で親友となったパイロットの写真もありました。著者は機体修理をして作戦を遂行させたとして感謝状が贈られました。しかし、喜び気にはなれませんでした。自分たちが修理した二百機にも及ぶ機体のほとんどは、台湾沖の空戦で特攻機として散っていったのです。

あのパイロットの写真には「軍神」と書かれていました。
自分が修理した機体で飛び立ち、敵に突撃する「特攻隊」でした。
著者は、死にに行くために機体を修理したのではない。「生きて帰るために」修理したのに。
二度と機体の修理はしたくないと、著者は軍隊に入隊します。

しかし、運命は皮肉な方向に動き出しました。
昭和19年12月、終戦からわずか9ヶ月あまり前のことでした。

つづく

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