太釈さんの法話なブログ 法話

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高野山の布教師 太釈さんがミニ法話を綴ります

般若心経は難しい? 第2パートを解説

般若心経についてシリーズで紹介していきます。
毎週火曜日に更新予定です。

般若心経は難しい? その4 ~般若心経を9つのパートに分けてざっくり理解~


第2パート

舎利子

色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識 亦復如是


舎利子は般若心経でくり返し出てきます。


前回のパートで「般若心経は物語である」と書きました。

観音さまがお釈迦さまの弟子である舎利子(しゃりし シャーリプトラを当て字したもの)に般若波羅蜜多とは何かを解説している物語です。


色(しき)とは、目に見えるものを指しています。つまり実体があるものです。


空(くう)とは、色の反対で目に見えないものです。つまり、実体がないものです。


色不異空 空不異色は、読み下すと「色は空に異ならず 空は色に異ならず」となります。

つまり、色と空は同じものだ!と言っているのです。


続く「色即是空 空即是色」も同じく読み下すと「色は即ち是れ空なり 空は即ち是れ色なり」となります。もう一度、色と空は同じものだ!と言っているのです。


さらに「受想行識 亦復如是」と続きます。

読み下すと「想いや行い、意識を受けることは また是れの如し」となります。

つまり、想いや行い、意識を受けることは実体があるものであり、実体がないものなのだ!となります。


ざっくり言うと、すべてが空なので実体がないのだ!と言っているのです。


例を挙げてみます。

どこかでウナギの蒲焼きを焼いていると、おいしそうなウナギの匂いがふんわりと匂ってきます。

しかし、匂いがあるからといってウナギは目の前に存在しません。

ウナギの匂いがあるだけで、さも目の前にウナギの蒲焼きがあるように感じますが、実体は何もないのです。


第三パートへと続く

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般若心経は難しい?第一パートを解説

般若心経についてシリーズで紹介していきます。
毎週火曜日に更新予定です。

般若心経は難しい? その4 ~般若心経を9つのパートに分けてざっくり理解~


第一パート
仏説摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩行深 般若波羅蜜多時 照見五縕皆苦度 一切苦厄

第一パートは般若心経の物語がスタートする場面です。


そもそも、般若心経は物語であることを知っていましたか?

主人公はお釈迦さまではなく、観音さまなのです。お釈迦さまは瞑想しながら観音さまが説法しているのを聞いているだけなのです。そして、観音さまはお釈迦さまの弟子である舎利子に語りかけているのです。

手描きの観音さん 


さて、「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」はタイトルです。

”仏説”をつけない般若心経もありますが、真言宗では”仏説”をつけます。


摩訶はものすごいという意味です。
般若波羅蜜多とは教えの名前です。詳細は後日にいたします。
心経は心に響くお経と理解してください。

つまり、「
仏説摩訶般若波羅蜜多心経」は「仏さまが説いたものすごい般若波羅蜜多の教えで心に響くお経です」と宣言しているのです。

続いて見ていきましょう。
「観自在菩薩行深 般若波羅蜜多時」です。
観自在菩薩は観音さまです。
行深般若波羅蜜多時は、深く般若波羅蜜多の修行をしているときという意味です。

照見とは、「分かった!」とか「悟った!」という意味です。
きっと観音さまは、立ち上がりそうな勢いで「分かった!」と叫んだに違いありません。

観音さまは何が分かったのか。
五縕皆苦度 一切苦厄」をざっくり訳すと、「自分の身体も心もすべては空(くう)じゃないか!」となります。

ここから、観音さまはお釈迦さまの弟子である舎利子に悟りの内容を解説していくのです。

第2パートに続く

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今日の一冊

今日の一冊

ザ・チョジェ・リンポチェ著 福田典子訳『命と絆の法則 ~魂のつながりを求めて生きるということ~』

私の心に残った言葉
 誰もが自分の情熱を捧げたくなるようなことに、若いうちに出会えるとは限りません。たまたまの流れで行き着いたところが天職だったという人もいるでしょう。
 だからこそ、いま自分がしていることを見くびらないことです。「つまらない」と決めつけて、努力を怠ることほど、つまらないことはありません。

私は「何をしたらいいのだろう」と途方に暮れてしまうことがあります。「やる気が起こらない」と無為に時間を過ごしてしまうことがあります。
だからこそ、「自分がしていることを見くびるな」というリンポチェの言葉が私の心に響きました。

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般若心経は難しい? 第三パートを解説

般若心経についてシリーズで紹介していきます。
毎週火曜日に更新予定です。

般若心経は難しい? 般若心経をざっくり解説 第3パート


般若心経 第三パート

舎利子

是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減


舎利子がまた出てきましたね。

観音さまが、「舎利子よ、理解しているかね?」と問いかけているのです。


是諸法空相を読み下すと、「是れ諸々の法(注釈:仏教の教えを指します)は空と同じである」となります。

つまり、仏教の教えはすべて空なのだ!と言っているのです。

大事なところなので、観音さまは舎利子の名前を呼んで注意を促しています。


不生不滅 不垢不浄 不増不減を読み下すと、「生まれることも滅することも(注釈:滅するとは死ぬことを指します) 垢がつくことも汚れることも(不浄の意味) 増えることも減ることもない」となります。

つまり、すべてが空なのだから何もないのだ となります。


このあたりから哲学的になるので???となります。

なぜなら、生死も汚れることも増えたり減ったりすることもないとは、日常生活では考えられないことですから。


次のパートから不の代わりに無がたくさん登場します。

すべては空なのだから、何も無いではないか!と例を挙げていくのです。


第4パートへ続く

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今日の一冊

今日の一冊
大嶋信頼 著『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』 すばる舎
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心に残った言葉
脳のネットワーク感度が高すぎると、他人の感情が入ってきやすい。ある「暗示」を唱えることで、脳のネットワークの感度が緩和され、周囲の感覚をやたらめったら拾わなくなる。

ああ、これだ!と私は腑に落ちました。

私は脳のネットワーク感度が高すぎで憑依されていたのですね。夜中の1人反省会はしょっちゅうです。

ある暗示の言葉は本書で探してみてください。いくつか出てきますよ。

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